平野貞夫の発言 (憲法調査会)
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○平野貞夫君 私、二度目の発言をお許しいただいて恐縮でございます。
吉岡先生の話に関連するんですが、率直に言いまして、ヨーロッパでは二十一世紀は憲法の時代、憲法の世紀というふうに、僕はそういう機運になっていると思っております。
二つ理由がありまして、一つは、EU憲法を作るか作らないのか。これは、この議論というのはやっぱり憲法の定義、概念を根本的に変えるものでして、非常に興味のあるテーマでございます。
それからもう一つは、ソ連圏が解体しました。それで、いろんな国が出てきまして、この国がどう近代的になるか、近代憲法を持つかということで、欧州評議会のヴェニス委員会で皆相談しているようなんですが。
こういう意味で、ヨーロッパというのは憲法が非常に議論が盛んになっておるという。その憲法の盛んになり方が、十九世紀的な憲法をこれから持つべきだという国と、それからもうそういったものを超えてEU憲法のような、ちょっと今までの教科書にないような憲法の在り方みたいなものをどう模索するかということで、その文化圏文化圏、国々、民族民族の一種の文化というものを背景にして憲法をもう一回どうとらえ直すかという。例えば、僕ら、教科書でイギリスは成文憲法でない不文憲法と言われていますが、例えばスコットランドの独立、自治権確立は、英国の下院事務総長なんかに言わせたら、これ憲法改正ですよ、いわゆる成文憲法作ったんですよと、その部分で。そういうプロセスにあると思います。
それから、あと一点、フランスの憲法学者のアヴリル教授に、私、個人的に聞いた話なんですが、日本国は五十年以上、新しい憲法を作って国民投票などをする憲法改正規定を整備していないんだけれども、政治家のことは申し上げませんが、フランスだったら憲法学者はどういう反応をしますかという、しますと、日本の憲法学者はそういうことを文句言いませんか、問題にしませんか、フランスだったらとても憲法学者がそういうものを許しません、日本の国というのは憲法については不思議な国ですねといって、個人的に言っていただきましたことを御紹介しておきます。