小林興起の発言 (国際問題に関する調査会)

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○副大臣(小林興起君) アジアの何か特別な通貨といっても、共通通貨というところを考えるのは難しいものがあろうかと思いまして、現実的にはやはり円で、円をアジアの共通通貨的なものにしていくことが一番近道だろうと思うんですけれども、今おっしゃったとおり、円については背後に確かに軍事的なものはないわけでありますから、そういうものがありますけれども、しかし、特にアジア地域が平和であり続けるだろうと、そういう努力とも相まって、そういうことになりますと、円については、やはり円というものが信頼でどこまでできるのか。それは、ついこの間まで、経済大国日本というときはかなり円に対する信頼も高まったと思うんですけれども、今日は御承知のとおり不良債権処理にもたもたしているぐらいでございますから、明日の日本は、明日の経済はどうなるかという、国内では非常な心配が漂っているんですね。
 ただ、情けないところもあるんですけれども、しかしアジア諸国を回ってみますと、総体的には今なお日本の経済は強いというふうに幸いなことに思っていただいている面もありまして、そういうことであるならば、やはり自国の経済の立て直しも図りながら、もう少し円の国際化を進めていけるバックグラウンドがあるのかなと思いますし、特にドルは、アジアはもうそれを経験したわけですけれども、何か勝手に一方的に入ってくるんですけれども、すぐに出てしまう。つまり利益追求型の、何といいますか、価値観がドルの背後にはあって、売ったり買ったり、入ったり出たりすると。日本というのは、円を使う人が、日本人かどうかは別として、そういう円的な価値観といいますのは、アジアに例えば出ていっても、日本はかつてバブルのときアメリカへも出ていきましたけれども、入ったらなかなか出ていかないんですね。もうしっかりとそこで所有して居着いてしまうと。売り抜けてすぐに逃げると、こういう逃げ足は速くない通貨でございますから、したがって、そういう意味ではアジアからも非常に信頼性が高いわけでありまして、そういうときに、彼らは、ドルとだけでリンクしているよりも、やっぱり円ともう少しリンクしていた方が、自国の経済を考えたとき、危機的な状況は良かったなという、そういう思いもあるわけでございます。
 したがって、そういうアジアの方々から、国々から期待されているという面を込めて、我が国としても、そういうアジア経済危機に、アジアがドルとのみリンクしているんではなくて、まず円と少しリンクする部分によってリスクを分散する。あるいは、日本にとって、自国の通貨ということもありますけれども、経済協力のウエートも高い、あるいは輸出入の非常に額も大きいということで、私は、まず円の国際化を図っていくことがアジアの経済の安定にとって役立つのではないかと、そういう考え方を持っております。

発言情報

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発言者: 小林興起

speaker_id: 14823

日付: 2002-12-04

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会