竹中平蔵の発言 (内閣委員会)

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○国務大臣(竹中平蔵君) 財政の健全化に向けたシナリオの問題と、それと六十年の国債の管理の問題、二点の御質問かと存じます。
 まず、このシナリオでありますけれども、これは当然のことながら、今日のような財政状況を続けますと国債残高がGDPに対して無限大まで拡散、発散していく危険があるわけで、今日の財政状況が明らかに持続可能な状況にはないという非常に強い危機感を我々はやはり持たなければいけないと思います。
 そうした観点から、今年一月に発表いたしました「改革と展望」、これは正しく閣議決定されたものでありますけれども、この「改革と展望」の中に内閣府の参考試算も付けておりますけれども、これはやはり十年程度でいわゆるプライマリーバランスを回復していく、そのためのスタート時点としての今年度の国債三十兆の問題を含めた様々な歳出の適正な管理、健全な予算の編成の問題が出てくるわけでございます。この「改革と展望」は、毎年その時々の状況に合わせてローリングといいますか改定をすることになっておりますので、本年もまた、今申し上げたようなしっかりとした財政健全化に向けたシナリオを明示するような形でこの姿を示したいと思っております。
 大変微妙なのは、借金を返すという、借金はやはり返すべきだとは思いますけれども、借金を返すというところまでなかなか行くのは至難の業であるということなのだと思っております。借金を返すということになりますと、かなり大幅な財政黒字をかなり長期にわたって続けなければいけないということになります。責任ある運営としてそういうところを当然目指すべきでありますけれども、当面はプライマリーバランスを回復させるということを目指して、しかも、それを急激な変化を避けながら十年程度で行うということを目指してこのシナリオを今作っておりますし、またこれを毎年見直していきたいと考えているところでございます。
 二番目の国債の期限、建設国債は六十年。これは御指摘のように、基本的な考え方は、その対象となる資産の耐久性と見合う形でそこの資産から受けるサービスがどのぐらい期間続くかということを前提として組まれているはずでありますけれども、それについては今後更に様々な検討が必要になるのではないかという御指摘かと存じます。
 この国債の管理そのものは非常にトータルな国債管理政策、これは今御指摘のような視点に加えまして、マーケットにおける期限、マチュリティーをどのように管理していくかという点も踏まえて総合的な国債管理政策として、これは財務省の方が当然担当でございますけれども、様々な観点から議論がなされているというふうに認識をしております。御指摘のような点も踏まえながら、この国債管理政策を充実させていくことは大変重要であるというふうに思っております。

発言情報

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発言者: 竹中平蔵

speaker_id: 23089

日付: 2002-11-05

院: 参議院

会議名: 内閣委員会