細田博之の発言 (内閣委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○国務大臣(細田博之君) 阿部委員の御質問でございます総合的なところからまず申し上げますと、科学技術基本計画は一次、二次と、まずは予算的充実、日本は二十一世紀においてまず科学技術が発展をし、このたびも二人のノーベル賞受賞者を出しましたけれども、どんどん五十年で三十人ほど輩出するぐらいの実力を持たねばならないという目標も定めておりますし、また予算も、例えば来年度におきましても一一・七%増の科学技術関係概算要求をいたしており、また予算的にも増やしていくという方針を決めておるわけでございますが、問題点が幾つかございまして、一つは、関係各省の予算要求がたくさん重なっておりますが、例えば厚生労働省とか経済産業省、農林水産省、文部科学省、環境省、総務省、国土交通省というように、順不同で申し上げましたけれども、いずれも七つの省が関係をしているわけですが、予算上のめり張りをきちっと付けなきゃならないということで、これは総合科学技術会議で高度な技術について識見のある井村元京都大学総長を始めノーベル賞の白川先生とか八人の先生方で審査をいたしまして、そしてその中でランク付けをしようじゃないかと。やっぱり本当に将来にわたって要るものから順番にランク付けをして、各省庁が重なって要求しているものもありますし、もうそろそろおしまいにした方がいいものもありますし、要求といってもまだ時期尚早のものもあるんですね。言わば事務的に財務省の方に提出して査定をするというやり方だけでなくて、総合的にやっていこうと、これが第一。
 それから第二が、一つの枠で付く予算というのがたくさんあるんです、予算の中には。大学に付いたり、研究所に付いたり。しかし、その中でプロジェクトを評価する仕組みが日本ではまだない。これは、アメリカ等では非常にいい評価をして、その中での予算付けをきちっとする仕組みがありますので、これはこれから制度を確立していかなきゃならないんです。これが第二点でございます。
 そして第三は、分野別に非常に重要な分野を重点化していこうということでございまして、これが阿部委員の御要請によりましてお配りしております関係資料に出ているものでございまして、やはり今後の課題としては、ナノテクノロジー、ライフサイエンス、いわゆる情報通信技術、IT、環境技術、エネルギー技術というふうに、重点四分野と申しておりますけれども、それぞれに二十一世紀に大変な進歩をしそうだということで掲げてあるわけでございます。
 例えば、テーラーメード医療というのが一ページ目にございますけれども、個人個人の遺伝子がそれぞれ少しずつ違うもので、同じ薬を作っても、アレルギーが出てきたり、とんでもない副作用が出たりすることもあるんで、これらを全部克服していこうということでテーラーメード医療、洋服を体のサイズに合わせて作るような医療面での将来を形作っていこうということであり、再生医療につきましては脳神経細胞とかあるいは骨粗鬆症とか、あるいは血管、心臓等の回復、臓器の回復等についても再生医療をやれるようにだんだんなってきたなということでこの技術をやろうと、あるいは半導体デバイスを更に微細化、高集積化しようというのが三ページ。
 四ページが量子コンピューター。これが、一年掛かる作業を数秒でできるようになるということで、薬を作るときなどのいろいろフィードバックのための計算は飛躍的に高度化されるという、迅速化されるということで量子コンピューター。
 あるいは、今後、情報、IT分野においては、国会図書館を角砂糖のサイズにしてしまえるほどの集積ができるということで、これらを、もちろん国会図書館を角砂糖サイズにすることが目的じゃありませんけれども、例示でございまして、そのくらい高度な情報処理ができて、言ってみると、IT革命というものは進んでおりますが、もっと個人の生活、国民生活をより便利により豊かにしなきゃならないし、様々な企業、官庁、許認可も含めまして非常に後れておりまして、一々時間を掛けてやっておるのを完全に高速化をして国民の生活向上に役に立てようという思想でございます。
 それから燃料電池。これは環境、御存じの地球温暖化対策にも役に立つ内容でございまして、燃料電池ができますとCO2が一切発生しない形でエネルギーが取り出せるということでございますし、あるいは準天頂衛星システム等も救命・防災、高速移動体通信、高精度測位等に非常に役に立つということで資料を作らしていただきましたが、そういうあらゆる分野において新しい方向を探っていこうということで、これが今アメリカに一歩も二歩も後れを取り始めておりますので、科学技術予算の増額だけでなく、それを交通整理して重点化をして、そして競争的な原理を導入して発展させていこうと、こういうことでございます。
 お答えになりましたかどうか分かりませんが、以上でございます。

発言情報

speech_id: 115514889X00220021105_013

発言者: 細田博之

speaker_id: 21213

日付: 2002-11-05

院: 参議院

会議名: 内閣委員会