2003-06-25
衆議院
中谷元
イラク人道復興支援並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会
中谷元の発言 (イラク人道復興支援並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会)
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○中谷委員 おはようございます。
本委員会に提案されておりますテロ特措法について質問をさせていただきます。
この法律がつくられたのは二〇〇一年の十月でありまして、二十一世紀になった年、そして九・一一の同時多発テロ事件がそのきっかけでございます。ニューヨークの貿易センタービル、またペンタゴンに民間旅客機が突っ込むという極めて異常な事態、このテロ行為を受けて、いかに世界じゅうがテロを防止するかということでつくられたわけでございますが、もうその支援活動を実施して一年八カ月になるわけでございます。
私も、派遣したときの防衛庁長官でございまして、現場の状況を二回視察させていただきました。現場におきましては、ちょうど今のころですと、気温が四十度から五十度近くなってきておりまして、灼熱のインド洋上で、ちりとほこりにまみれて一生懸命燃料補給活動をしております。
これはどういう活動をしているかということを国民の皆様方にお伝えしたいと思いますけれども、大体、補給する船と補給される艦艇が三十メートルから五十メートルぐらいの距離を保って、同じスピードで真っすぐ同じ距離を並んで、パイプを渡して燃料注入をする。言うと簡単なんですけれども、自転車で一緒に並んで走るということは結構難しいわけでありまして、非常に技術的にも難しいわけでございます。
おまけに、気温が五十度近くなりますと、甲板の上は八十度の温度になりまして、卵焼きをつくれるような、そういうような高温にもなるそうです。それから、非常に、テロの警戒もしなきゃいけませんので、防弾チョッキにヘルメットをかぶり、防じんのマスクもかぶるということで、まさにサウナの中に厚着をして入るような蒸しぶろ状態、こういう中で大体六時間ぐらいかけて燃料補給をするということで、本当に隊員の苦労というものは大きいなと思いました。
おまけに、隊内の士気を保つために常に心身を鍛えなきゃいけないということで、余暇時間は体力錬成をしたり機械のメンテナンスを行ったり、航行の安全に万全を期すということで、もう精神的にも大変つらい活動でありますし、おまけに、年ごろであります。ちょうど自分の赤ちゃんが生まれるころでありまして、子供の出生に立ち会うこともなく、身重の妻を案じつつ、そして、時には自分の父親や母親の訃報に接しても葬儀にも行けない。こういうふうな非常に厳しい環境の中でも黙々と任務を果たしているということでございます。
それじゃ何のために頑張っているのかといいますと、これはひとえに、世界の安全を守り、そして日本を代表した目に見えた国際貢献活動をしようという非常に高い意識に基づいて活動しているということを、ぜひ日本の国民の皆さんも御承知いただければありがたいと思っております。
一方で、海外ではどういう評価を得ているかと申しますと、これは大変すばらしいものがありまして、ただ単にお金を配って感謝されるというものではなくて、お金にかえられない評価がございます。
例えば、ニュージーランドの外務貿易大臣は本年の五月に、テロ撲滅作戦において日本より燃料補給をいただいており、両国が緊密に連携していることは喜ばしい。シンガポールの海軍司令官は、グローバルなテロリズムの闘いに関して日本の支援活動の中で示している貢献に対しては、その努力に敬意と感謝を表する。アロヨ・フィリピン大統領は首脳会談におきまして、日本のテロ対策の取り組みを評価する、日本が国際的な安全保障の分野で幅広い役割を果たすことを期待する、日本は極めて重要な役割を果たすことを期待する。
また、タイの外務副大臣は本年四月、海上自衛隊が「しもきた」の輸送艦におきまして輸送支援の協力を行いましたけれども、日本はアフガニスタンへの工兵部隊派遣に際し海上自衛隊による輸送支援を行っていただき感謝をしていると言いました。また、インドのバジパイ首相は、テロはインド、日本両国が協力して取り組むべき分野であるとの連帯を表明しましたし、ドイツのシュレーダー首相も、この不朽の自由作戦に協力しているドイツ海軍艦艇に対する日本政府の燃料補給活動に感謝を申し上げると。
また、このほかにも、UAEの皇太子とか、バハレーンとか、イギリス、フランス、ギリシャ、これはアメリカについてはもう申すまでもありませんけれども、世界各国の首相から日本の貢献に対する評価と感謝が寄せられているわけでございます。
このように、日本の洋上における燃料補給活動というのは、もう日本国内で考えている以上に国際社会が、大変日本はすばらしい、いい貢献をしているという点で感謝をし、かつまた尊敬もされているわけでございます。私は、人間として、自分の幸せを達成するということはそれなりにうれしいんですけれども、人から尊敬をされたり、人から喜んでいただく、これ以上のうれしいことはないと思っておりますが、日本国が世界の中でこれほど評価をされたテロ支援活動であるということで、派遣されている隊員の努力はもとよりでありますけれども、このような活動を行っている政府については非常に評価をしているわけでございます。
総理は、これまでのこの燃料補給活動を中心としたテロ撲滅行動につきまして、どういうことをお感じになって、今後どうされるのか、この点についてお伺いしたいと思います。