2003-07-02
衆議院
佐藤茂樹
イラク人道復興支援並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会
佐藤茂樹の発言 (イラク人道復興支援並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会)
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○佐藤(茂)委員 先週の六月二十三日に繰り上げ当選をいたしまして、三年ぶりに当院に復帰してまいりました公明党の佐藤茂樹でございます。よろしくお願いいたします。
私は、三年ぶりにこの第一委員室に入らせていただきまして、ずっと委員会の質疑を聞かせていただいたんですが、最初に私のこのイラク復興支援の問題に関して考えるところを述べまして、質問に入らせていただきたいと思うんですけれども、このイラク復興支援の問題というのは、私は、これからの日本の国際平和協力のあり方が問われている問題であろう、そのように一言で言えば言えるのではないか、そのように思うわけでございます。イラクと同様の問題がこれから生じないことを願うわけでございますけれども、しかし、同様に、伝統的なPKOではなかなか対応できない、そういう問題が生じたときにどういう対応を日本がしていくのかということがこれから問われていくモデルケースにこのイラクの問題というのはなるのではないのかな、そういうふうに考えるわけでございます。
法案の第一条の「目的」のところにも、日本が主体的また積極的に寄与するんだ、そういうふうに言われております。この主体的、積極的に寄与するという意味合いでございますけれども、なかなか政府としては言いにくいんでしょうけれども、しかし、いろいろな新聞で出ておられる識者の論調、またきのうの参考人の御意見なんかを拝聴しておりますと、一つの角度としては、やはり日本が世界第二の経済力を有していて、そして中東に石油の八〇%から九〇%の依存をしておる、そういう日本がイラク復興に協力していくということは当然の国際責務であって、それが日本の国益になるんだ、そういう国益論的な観点というのが一つあると思うんです。
それに加えまして、私は、やはりもう一つ大事なのは、これから二十一世紀、世界の中で日本としてどういう国であろうとしていくのかという日本の進むべき道が今回問われているんではないのかな、そのように思うわけですね。今まで、国際社会の中にありまして、どちらかというと日本は経済力で貢献をしてきたわけでございますが、これからの二十一世紀にあって、日本の国というのは、やはり人の貢献、また人の顔の見える貢献で世界、また国際社会の中で信頼をかち得ていかなければいけないんではないかな、そういうように私は思うわけでございます。
そういう意味でいうと、今回のこのイラクの復興支援法案というのは、世界の中の日本として、国際貢献の国日本、また人道支援国家日本というものをきちっと世界の中に示せるかどうかということが問われている、そういう問題ではないのかな、そのように私は考えるわけでございます。そのためにも、私は、やはり派遣されるメンバーの安全をきちっと確保しながらも、今の日本国憲法の枠内で本当にでき得る限りのことを日本が主体的に、また積極的に行っていかなければいけない、それも日本が独自の判断できちっとやっていかなければいけない、そのように考えるわけでございます。
主張はそのぐらいにいたしまして、この一週間ちょっとの議論の中で、私なりに、政府の答弁としてもあいまいさの残る部分であるとか、また今後、先ほども言いましたようにモデルケースとしていくためには、ある程度あいまいな部分をきちっとしていかなければいけないので、そういう観点で何点か質問をさせていただきたいと思います。
一つは、自衛隊の必要性ですね、自衛隊のニーズ。今のイラクの現地の社会インフラであるとか生活インフラ、そういうものが十分に機能しておらない、これは各党の派遣団の皆さんの報告でもそのとおりでございます。また、今なお治安が完全でない、そういう地域が存在すること、さらには過酷な気候条件、そういうものを考慮いたしますと、厳しい環境のもとでも、他国の部隊であるとかイラクの国民に依存しなくても効果的な活動ができる、いわゆる自己完結型の組織、そして専門的な知見を有した自衛隊というものが中心となった支援活動でなければいけない、そのように私は考えているわけでございますが、ただ、今週の朝日新聞の世論調査等を見ても、なかなか、自衛隊の派遣ということにつきましては意見が国民の間で分かれている、そういう状況でございます。
その一つが、私は、委員会の野党の皆さんからの質問に対する答弁でも、そこのテーマになるから仕方がないんでしょうけれども、自衛隊の派遣がどうも、アメリカ、イギリス軍の後方支援のためにだけ行くんじゃないのか、そういう安全確保支援活動ですね、そちらに重きを置いているんじゃないかというようなトーンの論調にどうしてもなりがちなんですけれども、やはり肝心なのは、イラク国民にとって自衛隊が実は必要なんだということを政府がもう少し説得力ある説明をすべきではないのかな、そのように思うわけでございます。
特に、法案の第一条の言葉を使うと、イラクの国民生活の安定と向上に直接結びつくのは、私は、むしろ一番目の活動である人道復興支援活動の方であろう、それが実はイラクの国民にとって顔の見える貢献になるわけでございまして、そこにやはり日本としても力を入れていかなければいけないであろう、そういうふうに考えるわけでございます。
そういう意味で、イラク国民の今必要としているニーズも含めて、特に人道復興支援活動、一番目の活動の部分で自衛隊の必要性が大きいんだということを、ぜひまず最初に、政府として、国民にわかりやすい、そういう御説明をお願いしたいなと思います。よろしくお願いします。