茂木敏充の発言 (安全保障委員会)
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○茂木副大臣 委員御指摘のイラク、武力行使が始まりまして大変危険な状況になっております。
例えば、イラクに対しましては、既に二月の十四日の時点で退避勧告を出しております。ただ、御指摘のように、三月の二十日の戦争の開始以来、イラクに滞在しております邦人の方は残念ながらふえておるわけであります。三月の二十日の時点で三十人だったのが、きょう現在では四十三人、こういう状況でありまして、人間の盾として実際にサイトといいますか、浄水場であったりとか変電所に配置をされているという人が十一人おります。
ただ、一番最新の状況で申し上げますと、十一名の方のうち二名が出国の意向を示しておりまして、恐らく日本時間のきょうの午後という形になると思うんですが、バグダッドからシリアのダマスカスに向けて出国をする。シリアの大使館の方に、出国といいますか、シリアに対する入国に関して支援をしてほしい、こういう要請が来ておりますので、早速、在ダマスカスの大使館の人間を派遣いたしまして、国境で受け入れの準備をしたい、支援をしたい、こういうふうに考えております。
御指摘の、例えば今バグダッドに入る人たち、退避勧告を出して以来、国内においても、危険ですよ、こういうことは累次申し上げております。また、入るルートで申し上げますと、ヨルダンのアンマン、そしてまたシリアのダマスカス、ここが中心になるわけでありますが、空港においてそういう人たちを大使館員が出迎えるというか待っている。また、いそうなホテル、こういうところに対しましても大使館員が毎日出向く。さらには、バス停に行きまして、バグダッドに入る人間、そうおぼしき人間がいたら、声をかけて話を聞き、でき得る限り説得をする。また、バグダッドに入っている人間の盾、邦人に対しましても、累次、シリア、ヨルダンの大使館の方から連絡を入れまして、大変危険ですからすぐに出てほしい、こういう連絡を申し上げているところであります。
そういう説得に応じていただく方、また、個人の御判断でバグダッドへの入国を思いとどまったり、また出国される方もいるわけでありますが、その一方で、大変意志がかたいという方も非常に多いんです。何度説得しても意志がかたいという方が多いわけでありまして、自己責任で行くんだ、こういうことに対しましては、なかなか政府としても、強制力は持っていないわけでありますから、入国をとめるとかバグダッドに行くのをとめる、こういうのは大変難しい状況にあるのは確かであります。
また、隣国に関しましても、今退避勧告をクウェート、それからイスラエル、そしてサウジのカフジ地区に対しまして出しております。この地域で、合計七百二十六名の邦人の方が今とどまっております。こういう地域に対しましても、引き続き退避勧告を呼びかけ、また場合によって、退避するに当たって航空便が難しいような状況が出てきたら、チャーター便の手配であったりとか、陸路による退避、こういうことについても、例えば近隣の大使館から、どういう陸路を使うのか、使う場合、何時間ぐらいかかるのか、そしてどういう危険があるのか、こういうことも把握をしたり、さらにGPSを搭載した車等々を準備いたしまして、そういった邦人保護に対しましては、大臣からも強い御指示をいただきまして、万全を期すようにやっております。
そういった中で、ビザの発給についてでありますけれども、ビザを発給する、しない、これは委員御案内のとおり、それぞれの国の権限、判断でありまして、日本として、例えばそういう邦人の状況等々につきまして、各国に、保護方よろしくお願いしたい、こういうことは早い段階から呼びかけておりますが、ビザを発給しないように、こういう要請をするのはなかなか難しいのかな、こんなふうにも考えております。