小林守の発言 (経済産業委員会環境委員会連合審査会)

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○小林(守)委員 いずれにしても、排出段階においても、生態毒性の視点からきちっとした体系性をつくっていっていただきたい、このように強く要望しておきたいと思います。
 以上で、附帯決議にかかわる条項については、それぞれ細かく、実効性をあらしめるためにもお聞きをさせていただいたわけでありますが、この辺がきちっと押さえられていくならば、私は、まさにその国際水準に到達し、むしろトップクラスになるぐらいのものになっていくのではないか、またその力はあるというふうに見ておりますので、ぜひ御期待を申し上げたいと再度お話をしておきたいと思います。
 最後に、環境中の動植物への影響ということが今回の化学物質管理対策の大きな柱になっているわけでありますが、実は、つい最近の、財団法人日本生態系協会のこの冊子を届けていただきました。五月号ですが、これに、私もちょっとショックというか、ああそうかなというふうに改めて気づいたんですけれども、カエルが、これは日本に限らず世界的にも激減していると。しかも、日本のアカガエルについては絶滅の危惧にまでなってきていますよというふうに言われております。
 細かく見ていきますと、これは大変なことだなというふうにしみじみと、この記事というか、この資料を読んで、さあ今回の化学物質審査法の、実際はこういう問題が解決できるのかどうかというところまでいかなきゃならない問題なんだろう、このように思うんですね。
 そういうことで、まず、カエルというのは、例えば化学物質の毒性の試験に使われる藻とかミジンコとか魚とかとは違って、もう少し高等な、エコ体系のシステムの上の方に、食物連鎖の上の方に位置する動物だと思うんですけれども、両生類ですけれども、カエルそのものは、水や土壌、そういうところから、水も吸収できる、呼吸もできるというようなことで、非常に薄い皮膜に覆われているというんだそうですね。そういうことで、環境毒性をもろに受けやすいというふうなことも言われているんですが、オタマジャクシで水の中にすみ、えら呼吸をし、そしてその後陸に上がると肺呼吸をするというように、非常に特異な動物だと思いますけれども。
 我々、日常生活の中で当たり前に接してきた動物が大変な異変の状態にある、あるいは数が減っていくということばかりでなくて、奇形が発生しているというようなこととか、要は、開発によって、宅地化あるいは土地改良事業や圃場整備事業で生息地を追われているということは現実によく目に見えることだと思うんですが、目に見えないところで非常にむしばまれているというようなことが指摘されている。
 その目に見えないものについては、例えばオゾン層の破壊によるUV—Bの有害紫外線が、卵の段階からその量が多くなって、その遺伝子などに障害を与える、あるいは免疫機能が低下してしまうというような障害が出ていますよ、あるいは農薬の問題ですね、殺虫剤やいろいろな農薬の影響によって、これまた大変な環境ホルモン的なものが出ているのではないかとも言われているというふうにも言われておりますし、急性の毒性と同時に、慢性の毒性で、非常に、極微量の、ピコ単位の、一兆分の一グラムレベルのものによっても影響を受けてしまうというような、超微量のナノあるいはピコ、そのレベルの量によっても影響が出てきてしまうという環境ホルモンの問題も、カエルの環境の中にあらわれてきているのではないかということが指摘されておりますけれども、これらについてどのようにまず現状を認識されているのかどうか。
 今の季節でいうならば、田舎へ帰るならば、まあ夜の十時ぐらいまではうるさくて眠れないぐらいににぎやかなはずでありますけれども、それが、皆さんもぜひ、ふるさとへ帰ったときに、カエルの声が聞こえなくなったんではないかというふうなことで、ぜひ気をつけて関心を持っていただきたいなというふうにも思うんですけれども、その辺について、現実にどういうふうな状況にあるのか、環境省のレッドデータブックとかリストの中でもいろいろと調査されているとは思いますが、その辺をお示しいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 小林守

speaker_id: 31758

日付: 2003-05-16

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会環境委員会連合審査会