大出彰の発言 (憲法調査会)

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○大出委員 民主党の大出彰でございます。
 我が党の考え方は、先ほど前原議員から述べていただいたように、はっきりと大変立派な議論であったと思っておりますが、つけ加えるような形でお話をしたいと思います。
 憲法調査会でございます。憲法の九条があり、そして国際法があるわけですが、それに基づいてやるならば当然平和解決という方向に行かなければならないわけですが、残念ながらといいますか、小泉さんは全然そうではない方向にかじを切っているというところが、憲法調査会であるからこそ指摘をしなきゃいけないのではないかと思うんですね。
 そして、もう一つ思い出していただきたいのは、平成十二年の五月三十日、二〇〇〇年の五月三十日に、衆議院の本会議で議員の皆さんは、戦争決別宣言決議というのを行っているんですね。これは池田行彦さんが提案をしているんですかね、それでやっていまして、前半の方は読みませんが、ちょうど九州・沖縄サミットのときなんですよね。野党の方は多分反対なさっているんじゃないでしょうかね。九条があるのにこんなのはおかしいんじゃないかと言ったんではないかと思うんですが。ちょっと半分だけ読みます。
  「歴史を教訓に平和への決意を新たにする決議」を踏まえ、唯一の被爆体験を持つわが国は、日本国憲法に掲げる恒久平和の理念の下、歴史の教訓に学び、国際平和への貢献に最大限努力するとともに、九州・沖縄サミットを契機に、日本はじめ各国が国家間の対立や紛争を平和的な手段によって解決し、戦争を絶対に引き起こさないよう誓い合うことについて、世界に向け強く訴えるものである。
  右決議する。
こうなっているわけですね。
 これは平成十二年の五月三十日ですからね、三年前です。九条があって国際法があってこういう決議をしているんですから、平和解決が当たり前だと思うんですが、その方向に進んでいない。
 私は、今度のイラク攻撃というのは、やはり先ほど金子さんの方から出ましたけれども、もともと九・一一からオペレーションが進んでいるのにもかかわらず、どうしてアルカイダと敵対関係にあるイラクにつながっていくのかもわかりませんし、最近だったら本当にフセインを倒すという、最初からフセインを倒すというのが目的なんでしょうけれども、変である、理由がつかないだろうと今回は思うんですね。
 前回の湾岸戦争のときも私は反対をしたが、当時は世論の方で、私は議員でございませんでしたけれども、何でおまえは反対するんだと言われたんですね。ところが今回はそうではございません、全然逆ですが。それでも、前回の湾岸戦争はクウェートに侵攻したという事実があるからですね。だけれども、アメリカのマスコミは何をしたかといえば、いたいけな少女のイラク脱出発言なんかを捏造し、黒い原油にまみれた水鳥の映像を出すという、これは全部デマであるということがわかってくるわけですが、あのときでさえそういうことをしていて、今回は一体どうなっているんだということが言われるわけですね。
 私は、武力行使を行うと中東和平のプロセスが壊れると思うんですね。それから、もし大した大量破壊兵器がなくて無辜の民を殺したとすると、自国民にどうやって説明するんですか、支持してしまって。アメリカも含めてですね。
 さらに、今度の決め方のおかしいのは、一四四一のときは一応国際社会が一致して決議を出したわけですね。ところが、ここまでいってきて、なかなかアメリカ、イギリスの案が通らないものですから、今度は少数の側が武力行使に走ろうとするんですね。本当ならば、多数の側につかなければいけないはずなんですね。そうしなければ、国際秩序が壊れるわけですね。
 ただ、そう簡単に悲観ばかりをしていてはいけませんから、平和的に私たちが思うには、本当は、アメリカの戦略が先制攻撃戦略といいますか、核も含めた先制攻撃戦略というふうに変わっている点を、それはもう一回もとに戻せというかあるいは変えろということを言わなければいけないんだろうと思うんですが、まずは、出ていっちゃったアメリカを国連に戻すことを考えるべきですね。アメリカをいさめる決議をするべきでしょうね。
 そして、元査察官のスコット・リッターさんがおっしゃっているように、イラクに対して、前の査察みたいにダーティーな査察でなくしっかりした査察を継続することによって、一〇〇%大量破壊兵器の武装解除ができると、その方向があると私は考えているわけでございます。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 大出彰

speaker_id: 25601

日付: 2003-03-20

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会