2003-04-03
衆議院
野田毅
憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会
野田毅の発言 (憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会)
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○野田(毅)小委員 いずれも難しい問題なんですけれども、最初の、国家の安全保障から人間の安全保障というふうに変わってきた。貧困その他いろいろなテーマはかなり昔からあったテーマだと思います。人間としての尊厳をどういうふうに保持していくかという問題。
ただ、これが最近特に強くなってきた背景は、米ソ冷戦が崩壊した後、国家対国家という構図から、だんだん国家ということから、部族間であったりあるいは一つの国の中におけるいろいろな問題があったり、そういう意味で、国を中心として物事をなしていくという時代ではなかなか対応しにくくなってきたということから、人間の安全保障という考え方、言葉として、まあイメージと中身がどこまでつながるかわかりませんが、私はそのように受けとめております。そういう意味で、人間の尊厳をどう大事にしていくかという、ここが中心テーマだと思っています。
それから、中国へのODAのあり方については、いろいろな経緯があったことは確かです。ただ、本当に今までやってきたことが、ODAという言葉の中でやるのがよかったかどうか。経緯はもう周知の事実ですが、中国の日本に対する損害賠償請求権を放棄したということと裏腹の関係で、経済協力という名前でやってきたことは、これは確かだと思います。その中国がかなり軍事大国化してきたりさまざまなことがあるものですから、当然、今までのままの延長ではおかしいのではないかという見直しがある、これも当然だと思います。
そういう点で、環境面等についてある程度ODAの内容を特化していくということ、今までのインフラ面からシフトしていくということは、日本の国益にとってもつながっていくことでありますから、内容を見直ししていくということが大事だと思っています。
それからもう一つ、若干の誤解がありますのは、ODAとは言うけれども、円借款が多いんですね。円借款というのはまさに融資ですから、返ってくるわけであります。そういう意味での贈与ではないわけで、その辺が何か全部税金で賄われているようなイメージが若干あるものですから、そのトータル額の発表の仕方については多少工夫があっていいのではないかというふうに思っています。
それから、ODAに関する基本法については、法律という形で固定化するのがいいのか、私は、そこへ行くまだもう少し前の段階でいいのではないかというふうに思って、大綱の形のままでとどめておくということの方がかえって機動的、弾力的な対応ができるというふうに思っています。