英正道の発言 (憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会)

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○英参考人 私は、日本のアイデンティティーを含めるということはぜひ必要だというふうに思います。このことを含めることによって憲法の他の条文に影響を及ぼすことはないと思います。
 それから、前文にそもそも規範性があるかどうかという点については学説が分かれると思いますけれども、これはやはり憲法全体を解釈する上の考え方を示すものである。そうなりますと、現行憲法もこれまで解釈によってかなりいろいろなことが行われている。率直に個人的な意見を申し上げれば、私は二つの点において日本国憲法前文は無視されているというふうに思っております。
 したがって、そういうことが行われているのに比べれば、憲法の前文、割合抽象的に書かれた憲法の前文で、特に今までの基本理念を私の意見では変えることを主張しているわけではありません。国民主権であるとか、基本的人権の尊重であるとか、平和主義であるとか、そういうようなものを変えるというのではございませんし、むしろ新しいものを時代に沿って追加してほしいというところにニュアンスがございます。
 それから、若干の点においてはもちろん考え方に変化を伴うと思います。それは、平和愛好国の友好に信頼して日本の安全をゆだねるというところが戦後五十年の間に非常に難しくなってきたために、私ども本当にいろいろ苦労してきたわけですけれども、この点については、実態面で議論が行われて、いろいろなことが進んできていますから、したがって、それがむしろ憲法との関係で問題だという意見はあると思うんですが、そういうものを反映させた前文が出てきてもそれはおかしくはないんじゃないかなというふうに思います。
 その点、全部お答えしているかどうかわかりませんけれども……。

発言情報

speech_id: 115604189X00520030703_006

発言者: 英正道

speaker_id: 8473

日付: 2003-07-03

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会