2003-07-03
衆議院
英正道
憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会
英正道の発言 (憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会)
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○英参考人 和は、いわゆる英語で言うとコンセンサスということなのでございますが、これは、御異存はございませんね、こう見回して、それで、ああ、コンセンサスで決まりました、こういう話なんですね。それはどういうことかというと、議論を尽くして、自分は言うことを言ったけれども、まあまあこの程度でしようがないんじゃないかなというところの時点がほとんどの問題については到来するわけですね。
そこまで時間をかけて議論するのが日本であって、私は、これは非常にさかのぼっていくと、やはり日本がモンスーン地帯にあって米づくりをやっているというようなことに発することだというふうに思っておりますけれども、その点はちょっと省略させていただいて、やはり日本は、五〇・一%の人間が賛成したらば全部いいよ、例えばアメリカの大統領選挙でフロリダのもう数十票か、もう本当にそこで逆転するような、ああいうことで世界の最大の国の政権がどっちへ行くかというふうな形で決めるということは、日本では無理だと思うんです。
私は、六〇%か七〇%か八〇%かわかりませんけれども、日本では恐らく八五%から九〇%の人が賛成する政治が今まで行われてきたと思います。それで一五%の人がどこまで反対するかという問題で、まあ八五%が賛成するなら自分は反対だけれども黙っていようという形で日本の政治が行われてきた。私は、それは日本のコンセンサス政治、和の政治だと思いますし、アジアの国では、インドネシアでは御案内のようにムシャワラという言葉がありますし、シンガポールのアイデンティティーをめぐる議論の中でも、やはりコンセンサスを大事にする社会にしたいということも書かれていまして、やはりこれはアジア的なモンスーン社会の特徴だと思うんですね。ですから、そういうところは民主主義の制度としてもかなり西欧とは違うんじゃないかという発想を私はしております。
ですから、具体的な政治制度の、これがいい、あれがいいという議論はちょっと差し控えますけれども、基本的な考え方として、五〇・〇一%で物事を決するというのではやはり日本という国はいかないんじゃないかという考えがございます。そこで、そういうことも含めて和をと言ったんですけれども、和というのは一〇〇%の賛成ではないということもまた申し上げておきたいと思います。