八田達夫の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)
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○八田参考人 まず第一に、自動車工業会その他業界団体が東京にあるということですが、アメリカを見ますと、とにかくワシントンのベルトウエーの周辺にありとあらゆる業界団体がある。ベルトウエーバンディットというのですが、とにかくワシントンの成長というのもなかなかすさまじいものなのですが、これはもう業界団体の集合です。首都をつくれば、そこに業界団体はできます。そして、日本も首都を移せばできるわけで、この歴史的な経緯というのは、確かにその段階ではあったかもしれませんが、現在では、私は余りほかの国は知りませんが、アメリカは十八年住んでおりましたので割とよく知っているのですが、これは移しても、首都の周りに業界団体は当然動きます。
それから、テレビ局でありますが、確かに歴史的にそういう側面があったのかもしれません。しかし、テレビとか情報とかいうもの、特にテレビに関しては、これからはまさにデジタルの時代で、実に多くの局ができ出すわけですね。これが地方からの発信を格段に容易にするだろうと思います。首都移転が必要なわけではなくて、むしろ、そういう技術革新を利用することが必要であろうと思います。
それから、音楽ホール、スポーツ施設、これは、日本ほど全国に豪華なものがあるところはないと思います。
それで、こういうことを申しますと、要するに、外国と比べ、それから今の技術の水準を比べ、地方にいろいろな分散をするということはどうしても必要なわけですけれども、その分散をする手段が、技術を使ったり、それから規制を緩和したりするということで可能なんであって、首都移転ということがそれに対する正しい方策だとはどうも考えにくいと私は思っております。