八田達夫の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)

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○八田参考人 イギリスではロンドンが政治と経済の中心でありますし、それから、フランスはパリが経済と政治の中心であります。アメリカは南北という歴史的な事情があって、何もないところにワシントンというのをつくった、そういう非常に政治的な理由があったと思うんですね。
 私は、正直申し上げまして、そういう南北の分離という政治的な問題がなかったら、もちろんワシントンはニューヨークのそばにつくるのが一番いいと思うんです。三十分置きに飛行機が行っているわけですけれども、随分むだな話ですし、私も、家族はニューヨークに住んで、ワシントンに勤めるということをやりまして、毎週帰りました。いつも飛行機で、結構有名なテレビのキャスターとかそういう人に会いましたけれども、それは本当にむだなことだと思います。近くにいるにこしたことはないと思います。
 それから、癒着を防げるのではないかということですが、私は、ワシントンにあるために癒着がなくなったとは全然思っていないです。先ほどから申し上げましたように、業界団体は全部ワシントンにございまして、そして、ニューヨークと業界団体の中でいろいろ行き来していますけれども、癒着は全く残って、癒着するのに多少お金がかかるようになるというだけのことだろうと思うんです。行き来に時間がかかる。だから、癒着を廃止するには、首都移転じゃなくて、もっと適切な政策手段をとらないと、全く残ってしまうということになると思うんです。
 それから、東京をパワーアップするということが必要だ、それは国際競争力のために必要だということなんですが、では、それで今度首都を移転したらば日本がつぶれるかというと、つぶれもしないだろうと思います。東京をきちんとパワーアップすれば、それでつぶれることはないと思いますが、近くにあればやはり大きなむだが省けると思います。
 実際、政府の機能は、私、よく大学のことで言うんですが、大学の先生が大学にいて学生だけ相手にして本だけ読んでいたら、全く世の中のことにはおくれてしまうんですね。本に書いてあるということは、現実に動いていることが随分決まってから後で書かれるわけで、やはり何が動いているかということを、例えば経済学の人間なんかは、業界の団体の方やお役人の方に直接お話ししないと、今何が起きているかわからない。それをそうやって象牙の塔にいるということは全く無意味で、人と会わなきゃいけない。それはお役人だって全く同じだと思いますよ。お役人も、日本で何が起きているかということをやるのに、新首都でぽつねんとじっとしていたって何にも情報は集まらない、どんどんいろいろな人に会っていかないといけない。それに一番いいのは東京だと思います。

発言情報

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発言者: 八田達夫

speaker_id: 24846

日付: 2003-02-19

院: 衆議院

会議名: 国会等の移転に関する特別委員会