扇千景の発言 (国土交通委員会)

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○扇国務大臣 今玉置委員がおっしゃいました、外国の社会資本整備、GDP比に対する社会資本整備が高過ぎるのではないかということ、先日も、私、ここでお答えしたかもしれませんけれども、経済財政諮問会議でもそのお話が出ました。先進国ではGDP比三%なのに、日本が高過ぎるのではないか。五から六%だということを指摘されて、公共事業の投資は欧米先進国並みの対GDP比率にすべきである、いわゆる三%ぐらいに抑えるべきではないかということが論議されました。
 そのときに私が申しましたことは、それで国民の皆さんが今の社会資本整備で十分ですよというお答えが出ればこれはまた別ですけれども、やはり、政府として考えますと、今の場合、公共事業の投資のGDP比は今大体五%でございますけれども、なぜ五%になっているかというのも、私は、欧米先進国よりも社会資本整備の投資がもう百年おくれているというのは、玉置委員御存じのとおりでございます。
 忠臣蔵が討ち入りしたときには、パリの地下道、環状、下水道、全部できていたわけですから。そういう意味で、スタート自体が百年おくれて、なおかつ今でも、欧米よりも全体的に見ても、我が国の社会資本整備は、百年おくれてスタートしたからいまだに百年おくれているというのも、これも残念な話なんですけれども、現実的にも百年おくれています。
 そしてまた、昨今の国際情勢、近隣諸国を見ましても、全く格差ができてしまった。これだけ投資しているにもかかわらず、諸外国が余りにも発達してきたということで、国際的に日本がおくれをとっているということも事実でございます。
 それと、欧米先進国と違うところは、日本じゅうが、台風がありましたり、あるいは水害がありましたり、そういう災害が欧米と大きく異なっている、災害列島であるということも私はぜひ理解していただきたいと思います。
 また、整備の途上にある、いわゆる韓国だとか中国だとか、社会資本整備と言われますけれども、これは今も、私、経済財政諮問会議で、欧米先進国三%とおっしゃったんですけれども、公共投資というのは、イギリスでも、現在はGDP比一・三%なんです。けれども、一九七四年はイギリスでも五・二%だったんですね。ですから、それぞれみんな必要なときには必要な投資をしてきたから国際競争力を保っている。また、先ほど言いかけました韓国、中国というものも、今、少なくとも韓国が五・五%、中国は一八・五%です。それくらい近隣諸国が公共工事に占めている。高速道路もこの間二十年で一万八千キロ、もう一万九千キロ中国はつくっている、日本は今日までまだ七千キロだという話もしました。
 そういう意味で、国の公共投資というものは、景気対策として民間の需要等の後退を補完して、内需を下支えしてきたということも事実ですけれども、今回、皆さん方に御論議いただいて、今玉置委員が金額を明示しないのはむしろごまかしだとかなんとかとおっしゃいましたけれども、今回、実効あるコストの縮減、これは九本を一本にしたので、新たに重点計画をしよう、重点目標を立てよう、必要なところに必要なものを投資して、短期に完成させて、スピードアップをしてコスト縮減を図ろうということで、具体的には、十五年度から五年間で公共工事のコストを一五%縮減という数値目標が立っているんです。
 今までの計画の中で縮減目標というのを立てたことは過去一度もありません。けれども、これは、九本を一本にするからこそ一五%のコスト縮減を図るということも明記できるわけでございまして、そういう意味では、私は、欧米先進国の比からすればまだ高い部分はあるかもしれませんけれども、日本の現状を考えれば、少なくとも九本を一本にする効果というのは今後じわじわと、皆さん方に御理解いただき、なお、国際競争力に勝てる社会資本整備が緊急を要しているということも、ぜひ御理解いただけると思っています。

発言情報

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発言者: 扇千景

speaker_id: 27625

日付: 2003-03-14

院: 衆議院

会議名: 国土交通委員会