横光克彦の発言 (予算委員会)

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○横光委員 悪い面ばかり言わないでくれと言いますが、悪い面ばかりが出てきているから言っているんですよ。それは、この二年間の経済の結果がそうなっているわけでしょう、前より悪くなってしまった。そのことを言っているので、別にそれをあげつらって言っているだけでなくて、現実を言っているだけなんですよ。
 ですから、総理が構造改革に固執する余り、とりわけ財政再建のための緊縮路線をしいた結果、どうなりましたか。これは先ほどから随分出ています。景気はさらに悪化して、この二年間税収不足が生じたわけですね。最初の年はNTTの株で埋め合わせましたが、今回は二兆五千億という膨大な税収不足が生じた。いわゆる財政を再生するためにとった施策が、逆に財政再建を遠いものにしてしまったわけでしょう。これはある意味では、目的と違った結果を生じてしまったわけですから、完全な失政ですよね。これを経済失政と言わずして何と言うか。目的と違った結果が生じた以上、これはもう間違った政策だったということになる。
 そしてもう一個、逆に、この十四年度予算、これは国債発行額を三十兆円に抑えるために税収を高く見積もっていたという指摘さえあるんですよ。もしこれが事実だとすれば、この十四年度予算は粉飾予算ということになります。そんなことはないというのであるならば、経済失政になる。どちらかです。私はその両方だと思います。
 そこで、結局、この緊縮財政路線というのはこの二年間で明らかに破綻したということが既に証明されたわけですから、総理は年頭、やはりこれからデフレ抑制が内閣の最優先課題ということを表明しました。これはある意味では、私はもう大変な政策の転換であろうと思う。しかし、総理はあくまでも政策の転換ではないと言い張る。それは自由です。ただ、国民はそう思っているわけですね。
 国債三十兆円枠は結局守れなかったことも、いわゆる経済は生き物であるから柔軟に対応したんだと言われております。それもおかしい。経済が生き物であるということがわかっているなら、そもそもあらかじめ国債発行額の枠を決めることさえ、そのことがおかしいんですよ、生き物で、変わるんですから。そういうことを後になって言うでしょう。それでもあなたは国債発行額を約束した。そしてそれを守れなかったら、経済は生き物だからと言う。こういうふうに、国民からすると非常に理解できないような形でいく。
 ここは正直に、やはり現実としてそういった結果が生じた以上、政策の転換であるということを言った方が、経済においてむしろいろいろなことで私はプラスになると思います。消費動向、それから経済活動、いろいろなことが私はプラスになっていくような気がいたしております。
 そうした中、大変なデフレ不況のもとで不良債権処理が加速されようとしているわけでございますが、一日も早い不良債権の処理を多くの人が望んでいることはもう申すまでもありません。しかし、この不良債権処理の加速、これは一歩誤ると、本当にこの対応を誤れば、さらなるデフレ促進につながりかねません。これは、下手をすると、本当に金融恐慌の引き金を引きかねないところまでいく可能性がある。
 ですから、不良債権処理を米国流の厳しい基準のもとで強行するというのならば、本当に強力なデフレ脱却対策、これが大前提になければならないと思いますよ。これがなかったら、本当に、非常に、私は、さらなるデフレスパイラルに陥ってしまうんじゃないか、そんな気がいたしております。
 不良債権処理の加速によって、当然のごとく貸し渋り、貸しはがし、そしてまた金利の引き上げ等々が起きるでしょうし、そうしますと、また企業倒産が増大する、おのずと失業者はふえていく、これは政府も当然予測されていることと思います。今度の不良債権処理を加速することによって、厚労省、厚労大臣はどれぐらいの失業者がふえるという予測を、試算をされておりますか。お聞かせください。

発言情報

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発言者: 横光克彦

speaker_id: 8829

日付: 2003-01-23

院: 衆議院

会議名: 予算委員会