横光克彦の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○横光委員 私は、社会民主党・市民連合を代表し、政府提案の平成十五年度予算案に対する反対討論並びに野党四党組み替え動議に対する賛成討論を行います。
小泉内閣発足以来、総理は改革なくして成長なしというスローガンを叫び続け、構造改革政策を推し進めてまいりました。そして、約二年がたとうとしている今日、現実は、改革の姿もなければ成長のかけらもありません。完全失業率は五・五%と過去最悪の水準で高どまり、生活苦から自殺者は増加し、株価は依然低迷、勤労者世帯の消費も一向に回復する兆しはありません。
このような状況にもかかわらず、政府予算案は、新たな国民負担増を求める施策で満ち満ちています。
昨年の十月から老人医療の窓口負担がアップされましたが、四月からは政管健保加入者の保険料率が引き上げられ、サラリーマン健保の三割負担増も実施されます。介護保険料も引き上げられ、年金給付額は逆に引き下げられます。雇用保険も、昨年十月に保険料が引き上げられ、五月からは失業給付が削減されようとしています。こうした施策に加え、さらに発泡酒、ワイン、たばこの増税、一年後には配偶者特別控除の廃止、消費税の特例縮小などの増税が行われます。
国民生活が困窮しているこの時期に、こうした景気回復に逆行する施策をよくぞ考えつくものだと思いますが、小泉総理の口癖は、改革には痛みが伴う、であります。痛みが伴うというその公約だけは皮肉にもしっかりと果たされていることに、あきれずにはいられません。
しかし、世論調査では、これ以上の痛みは受け入れられないという国民が六四%、失業するのではないかという不安は七六%にも達しているのであります。
こうした施策の一方で、政府は、一兆五千億に上る法人減税や、相続税、贈与税の減税という資産家優遇の減税を先行して実施しようとしています。これらの減税分が直ちに所得税や住民税のアップ、社会保障の切り捨て、消費税の引き上げ等々となって国民にはね返ってくるのは、火を見るより明らかであります。
百歩譲って、改革には痛みが伴うというのであれば、その痛みはあらゆる人々が平等に負担、分担すべきものであります。しかし、総理の求める痛みとは、圧倒的多数の庶民の痛みであり、不公平な痛みであると言わざるを得ません。政府の予算案では、国民は将来の不安に備えてさらに貯蓄に走ることになるでしょう。そうなれば、消費はさらに冷え込むことは確実であります。政府予算案は、デフレを克服するどころか、デフレを加速する予算案であります。持てる者にはあめを、持たざる者にはさらなるむちをという予算案は、断じて認められません。
政府は、四野党が提案しているサラリーマンの医療費の窓口負担の引き上げ凍結を初め、雇用保険給付カットの中止、酒、たばこ税の引き上げ中止など、新たな国民負担増の凍結・中止を即刻受け入れるべきであります。国民に犠牲を強いる政府予算案の組み替えを通して、国民負担を軽減し、デフレを克服する決断をすべきであります。
以上、政府予算案に反対し、野党の組み替え動議に賛成する私の討論を終わります。(拍手)