石破茂の発言 (外交防衛委員会)
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○国務大臣(石破茂君) 冒頭、先生からイラク戦争についてのお話がございました。今、私どもでも庁内でいろいろ分析をしておるところでございますが、まさしく先生御指摘のように、きっとこれは革命的な戦争だったのだろうと思っています。
これはまだ詳細に分析をしなければいけませんが、軍人の死者、負傷者も、民間人の死者、負傷者も、もちろん同じ状況で行われたわけではありませんが、湾岸戦争に比べて一けた、ひょっとしたら二けた数が違うかもしれない。最小の犠牲で戦争目的というものを達したということが言えるのかもしれない。戦争目的が何かはまたいろんな御議論のあることでございますが。そういうような軍事の革命、RMAとも申しますが、それが起こっているということを私たちはよく認識をしなければいけないのだろうと思っています。
そして、それを踏まえた北朝鮮問題の御指摘ですが、私思いますに、北朝鮮が正面から着上陸侵攻をやってくるということはなかなか想定をしにくいのではないだろうか。それだけの、例えば大規模な部隊が日本に着上陸侵攻してくるような、そういうような船の数があるだろうか、そういうような戦車の数があるだろうかというふうに考えてみたときに、いわゆる着上陸大規模な侵攻というものを全く排除するわけではありませんが、現時点においては考えにくいだろうと。
だとすると何が起こるかといえば、一つは御指摘のような弾道ミサイルだと思います。その上に何が載っているか、NなのかBなのかCなのか、そういうようなことが考えられる。もう一つは国内で起こりますテロあるいはゲリラ的なもの、そういうものが考えられるだろう。私は、主にこの二つというものに対してどういう備えをしておくかということが必要なことだろうと思っております。
弾道ミサイルに対しましては、従来からお答えをいたしておりますように、では、それを撃ち落とすだけの能力、そういうものを持っているかといえば、我が国は持っていない。中距離の千キロを超えるような、ノドンは千三百キロとも言われておりますが、そういうものを撃ち落とす能力を持っていない。だとするならばどうなるかといえば、その弾道ミサイルの脅威に対しましては、ガイドラインによりまして、アメリカ合衆国が必要に応じその打撃力の行使を考慮すると、こういう仕組みになっておるわけでありまして、このことはお答えは逆になるのかもしれませんが、その日米のシミュレーションというものをきちんとやっておくということが必要なことだと思っております。
そして、不幸にしても飛んできました場合にはどうなるかということになりますと、迎撃するすべが今のところないわけで、合衆国の打撃力に期待をするわけでありますし、そこに全幅の信頼をしておるわけでありますが、しかしなおそうなった場合に、これは日本に対する組織的、計画的な武力の行使であれば防衛出動ということになりますが、そうでない場合にどうするかということもきちんと詰めておかねばならない。これは、法的枠組みとしては災害派遣になるだろうと思っております。
その場合には、どうして被害を最小限にするかということだと思います。先生からの戦争中のこともいろいろ私、御教示をいただいておるところでございますが、どうすれば被害が最小で済むかということは、我々防衛庁、自衛隊、政府とともにやはり自治体やあるいは個々人の御家庭で、どうすれば最小限になるかということの知識は持っていただく必要があるのだろうと思っています。そういうような形でどうやって被害を最小限にするか。
あと、テロでありますとかゲリラ、工作船、そういうものに対しましては、これは第一義的には我々防衛庁ではございません。警察庁なり海上保安庁が出るべきものでございます。しかし、その能力を超えました場合に、遅滞なく海上警備行動なりあるいは治安出動なりによって防衛庁・自衛隊が出動する、そこの間断ないような仕組みというものを考えておかなければいけないだろうということでございます。
したがいまして、弾道ミサイル、テロ、ゲリラ、そういうものに対して、今予想されるそのような脅威に対して、私どもは海上保安庁、警察庁、そしてまた自衛隊、それがきちんと動くようなそういう仕組みとともに、国民保護法制と併せまして、自治体、そしてまたそれぞれの御家庭、地域、そこにおいてどのように被害を最小限にするかということを現在最大の努力をして考えておるところでございます。