加藤和夫の発言 (環境委員会)
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○政府特別補佐人(加藤和夫君) 公害等調整委員会が平成十四年中に行った公害紛争の処理に関する業務及び鉱業等に係る土地利用の調整に関する業務について御説明申し上げます。
まず、公害紛争の処理に関する業務について申し上げます。
第一に、平成十四年に当委員会に係属した公害紛争事件は、兵庫県尼崎市の住民から国を相手方として申請のあった尼崎市大気汚染被害防止あっせん事件、岐阜県外十五都県の住民から国を相手方として申請のあった核融合科学研究所重水素実験中止調停事件、熊本県の住民から国等を相手方として申請のあった九州新幹線騒音被害防止等調停事件、東京都の住民等から東京都を相手方として申請のあった杉並区における不燃ごみ中継施設健康被害原因裁定事件など合計十五件であり、これらのうち、平成十四年中に終結した事件は、昨年六月に申請の一部を認容する裁定を行った杉並区における不燃ごみ中継施設健康被害原因裁定事件など三件であります。
なお、佐伯市における養殖真珠被害責任裁定事件につきましては、本年一月に一部認容の裁定を行い、終結しております。
以上のほか、水俣病損害賠償調停事件の調停成立後に申請人の症状に変化が生じたとして慰謝料額等の変更を求める事件が二件あり、すべてが平成十四年中に終結しております。
第二に、平成十四年に都道府県公害審査会に係属した公害紛争事件は八十件であり、工場・事業所、道路及び廃棄物処理場に係る事件が多くなっております。これらのうち、平成十四年中に終結した事件は二十六件であります。
公害紛争処理法においては、当委員会と都道府県公害審査会はそれぞれが独立の機関として職務を遂行することとされておりますが、公害紛争の迅速かつ適正な解決のため、審査会との間に緊密な連携を図っているところであります。
第三に、平成十三年度における全国の地方公共団体の公害苦情相談窓口に寄せられました公害苦情は調査開始以来最高の約九万五千件に上っております。これを苦情の種類別に見ますと、いわゆる典型七公害に関する苦情は約六万八千件で、それ以外の苦情は約二万七千件であります。
公害苦情につきましては、都道府県及び市区町村がその処理に当たっておりますが、当委員会としては、この事務を担当する職員の研修、苦情処理に必要な情報の提供等を積極的に行っているところであります。
続きまして、平成十四年中に行った鉱業等に係る土地利用の調整に関する業務について御説明申し上げます。
第一に、鉱区禁止地域の指定に関する事務について申し上げます。
当委員会は、主務大臣又は都道府県知事の請求に基づき、鉱物を掘採することが一般公益又は農業、林業その他の産業と対比して適当でないと認める地域を鉱区禁止地域として指定するものとされております。
平成十四年に当委員会に係属した事件は二件であります。これらのうち、徳山ダム関係地域の指定請求事件は、昨年一月に指定公示を行い、終結いたしました。また、渡良瀬遊水池関係地域の指定請求事件につきましては、今後の事業の進捗状況等を考慮して審理手続を進めることといたしております。
第二に、鉱業等に係る行政処分に対する不服の裁定に関する事務について申し上げます。
鉱物の掘採、岩石、砂利の採取の許認可処分等については、当委員会に対して不服の裁定を申請することができるものとされております。
平成十四年に当委員会に係属した事件は三件であります。これらのうち、三重県開発行為許可処分等取消裁定事件二件につきましては、平成十四年中に終結しております。
第三に、土地収用法に基づく意見の申出等に関する事務について申し上げます。
当委員会は、土地収用法、鉱業法等に基づき主務大臣が裁決等を行う場合には、意見の申出、承認等を行うものとされております。
平成十四年に当委員会に係属した事案は、土地収用法に基づく意見の申出が二十四件であり、これらのうち平成十四年中に処理した事案は二十二件であります。
以上が平成十四年における公害紛争の処理に関する業務及び鉱業等に係る土地利用の調整に関する業務の概要であります。
続きまして、平成十五年度公害等調整委員会の歳出予算要求額について御説明申し上げます。
当委員会の歳出予算要求額は六億四千二百万円であり、これを前年度の当初予算額六億四千五百万円と比較いたしますと、〇・四%、すなわち三百万円の減額となっております。
次に、その内訳でありますが、第一に、当委員会に係属する公害紛争事案の審理経費等として六億円を計上し、第二に、公害紛争の処理を担当する都道府県公害審査会委員及び担当職員との連絡協議のための経費等として四千二百万円を計上しております。
以上が平成十五年度公害等調整委員会の歳出予算要求額の概要であります。
公害等調整委員会といたしましては、今後ともこれらの事務を迅速かつ適正に処理するため、鋭意努力してまいる所存でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。