川橋幸子の発言 (決算委員会)

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○川橋幸子君 私は、民主党・新緑風会を代表し、ただいま議題となりました平成十三年度決算に対し、その是認に反対するとともに、平成十三年度国有財産関係二件の是認に賛成、内閣に対し警告することに賛成する旨の討論を行います。
 平成十三年度決算の是認に反対する第一の理由は、税収見積りが当初予算はもちろんのこと、その後、二度にわたる減額補正があったにもかかわらず、戦後五回目と言われる歳入欠陥が生じたことであります。
 小泉総理は二月二十一日の本会議質疑において、その原因を米国における同時多発テロ事件の影響やそれを受けた企業収益の悪化などに帰しておりますが、我が国経済のデフレ傾向はそれ以前から憂慮されていたものであり、むしろ国債発行三十兆円枠に固執する余りに作為的とも思われるような税収の完全な見込み違いがあったと考えられ、政府の責任は重大であります。
 反対する第二の理由は、二度の補正予算編成も経済のデフレスパイラルの進行を止めることができず、その上、国債三十兆円枠を守るため隠れ借金などのびほう策を講じていることにあります。
 すなわち、一次補正では前年度剰余金受入額四千五百八十九億円を計上していますが、このうち二千三百八十二億円は、本来、財政法第六条に基づき、少なくとも半額は国債償還に充てねばならないものであります。また、二次補正ではNTT株売却収入二兆五千億円を計上して公共事業の財源としていますが、これは結局、償還の際に新たな国債発行を要するものであり、借金の先送りにほかなりません。このような財政の実態を糊塗する策を講じた上、雇用のセーフティーネットの構築は不十分、改革推進公共投資も従来型公共投資の塗り替えにすぎず、十三年度を通じて悪化し続けた景気、雇用を改善することはできなかったのであります。
 十三年度の成長率は当初見込みの一・七%がマイナス一・二%に転じ、また完全失業率は前年度の四・七%から更に悪化の一途をたどって年度平均五・二%という数字を更新し、無惨な結果となりました。これを経済失政と言わずして何と言うのでしょうか。
 反対する第三の理由は、数合わせに終始した十三年度の財政運営の結果、我が国の財政状況はむしろ悪化し、十四年度以降も深刻な事態が続いていることであります。
 あれほどに固執した三十兆円枠ですが、十四年度では当初予算で三十兆円だった国債発行が補正後には約三十五兆円に増え、十五年度当初予算では約三十六兆四千億円に増加しており、また公債発行残高は十三年度末の三百九十二兆円が十五年度当初見込みで四百五十兆円にも上る見込みになるなど、財政状況は深刻の度を増しております。これは、短兵急な財政再建のみを重視し、実体経済の動向を見失った小泉内閣の構造改革路線が財政面に大きなマイナスをもたらした結果であり、現内閣の猛省を求めるものであります。
 以上が十三年度決算の是認に反対する理由であります。
 なお、国有財産関係二件については特段の問題が見られませんので賛成であります。内閣に対し警告することについては適切な内容であり賛成いたします。
 政府が決算審査の成果である警告決議を次年度の予算編成並びに今後の財政運営に的確に反映させることを求めるとともに、今回、当委員会が初の試みとして後ほど委員長より提案される要請事項についても、政府が速やかに誠意ある対応策を講じることを期待するものであります。
 今回、通常国会の会期内に決算の委員会審査が終了したことは、参議院改革協議会で全会派が合意した決算の早期議了が実現したものであり、誠に画期的なことであります。委員長を始め、各党会派を超えた各委員の全面的な協力並びに政府関係者の協力に敬意を表するとともに、国会による政策評価とも言うべき決算審査が今後より一層充実し、国家財政の真の構造改革に資することを強く要望して、私の討論を終わります。

発言情報

speech_id: 115614103X01020030616_265

発言者: 川橋幸子

speaker_id: 1047

日付: 2003-06-16

院: 参議院

会議名: 決算委員会