田中直紀の発言 (農林水産委員会)

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○田中直紀君 是非また検討をしていただきたいと思いますが、多面的な機能の中で、やはり水資源の貯留というんでしょうかの機能、そしてまた地球温暖化防止の吸収源としての機能というのは両方あるわけでありますので、どちらかというと地球温暖化防止に大変検討が始まっておるようでありますが、是非、地域、まず地域としてはいわゆる災害の防止もしていくわけでありますけれども、水資源というものに対して非常に森林は貢献をしてきておるということで、大変地域としては力を入れていこうという意欲があるわけでありますから、是非その辺は機能の中でひとつ大きな柱として取り上げて進めていただきたいというふうに思います。
 地球温暖化防止のことにつきましては、私も林業白書を時たま見させていただきますと、平成九年度に、大変これは科学的知見が、どこかちょっと専門的なところもありますが、お手元にちょっと配付させていただいておりますが、農林水産省としても、平成七年の我が国の二酸化炭素の排出量は三億三千万トンである、国民一人当たり二・六五トンとなると、こういうことで、杉の例を比較すると六百九十七本の杉が国民一人の吸収量と等しくなるんだと、こういう具体的な数字でありますが、そのほか、人間の呼吸による二酸化炭素が、排出が炭素換算で八十七キログラム、杉二十三本分だと。
 二十三本で生活ができるかなというふうに一方では簡単に思うわけでありますが、しかし今の都市部でいいますと、最近ビルラッシュがありまして、簡単にもう十数本の樹木を切って、それでそこがビル建ってしまうと。こういう、我々地元に帰りますと、目に青葉山ホトトギス初ガツオじゃないですが、非常に山村の中で空気のいい環境を体験するわけでありますが、そういうことを考えますと、都市部で簡単に木を工事のために切ってしまうというのも嘆かわしいといいますか、農水省も少しそういう面で頑張ってもらいたい、こういうふうに思うわけでありますし、その下に、都市部が大変な車、自動車のラッシュでありますが、ここに表現してありますのは、森林の年間の吸収量は年間二千七百万トンである。これは我が国の自動車の排出される炭素をおおむね吸収するということでありますから、車社会で今我々が車を走らせることができるのは我が国の森林があるがためにできる。
 しかし、それ以上に、我々は生活をしているわけでありますから、そういう面で自動車税から森林整備に回せと、こういう気持ちにもなるわけでありますが、その辺、やはり森林の整備・保全というのは大切だということをこの林業白書は述べているわけでありますから、大いに農林水産省が率先して、森林の整備というものが我が国にとって大事であるということを我々も言っていきたいと、こういうふうに思っているわけでありますが、そのもう一つまとめていただきました資料の中で、では森林整備が幾らぐらい掛かるのかということであります。
 十年間の対策の考え方は、まず第一ステップということであるようでありますが、それで十年間で吸収量が三・九%を確保しなければいけないのでありますが、現在確保できておりますのが二・九%ということであるということを計算していただきました。したがいまして、三・九、十年間で維持をするためには、早く私はこれぐらいの予算が必要なんだと、りそなにどんどん取られるんじゃなくて、森林整備も一兆円掛かるのか、二兆円掛かるのかと、こういうことをしっかりと前提を出して、そしてそれが成果目標といいますか、十年間で整備することによって我が国の地球温暖化の防止がなされるんだというようなことを強く打ち出して、そして将来に対しての国民的なコンセンサスを得るという努力が必要ではないかというふうに思ってこの資料を出させていただいたわけでありますが、今後の地球温暖化防止森林吸収源十カ年対策の中で農林水産省の目指す方向というものを大臣に伺いたいと思います。

発言情報

speech_id: 115615007X01120030522_019

発言者: 田中直紀

speaker_id: 11731

日付: 2003-05-22

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会