西藤久三の発言 (農林水産委員会)
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○政府参考人(西藤久三君) 世界の食料需給、食料情勢につきまして、先生今御指摘がございましたように、約八億の人が飢餓あるいは栄養不足に直面している状況にございます。
そういう中で、さらに食料需給、将来の食料に関連する要素としまして、一つは、人口につきまして、現在六十億人強でございます。これが今世紀半ばには約五割増加し八十九億人になる、その大部分は途上国での人口増加だという見通しがされております。
その一方で、農業生産の基礎になります耕地、農地でございますが、私ども、世界の統計が整理されているのは一九六〇年以降でございますけれども、この状況を見ておりますと、耕地面積あるいは穀物を作付けしている面積は、例えば耕地面積ですと十三億ヘクタール、世界でですね、ぐらいで、前後で推移をいたしております。あるいは、穀物の収穫面積ということからいくと、年々の変動若干ございますが、七億ヘクタールぐらいで、前後で推移をしている状況にございます。
この間の人口増加は、専ら農業技術の向上と申しますか、それに起因する単収の向上、穀物の単収の推移を見ておりますと、一九六〇年代で大体年率三%、七〇年代で年率、世界で二%ぐらいずつ向上しております。しかし、それ、三%、二%というふうに逓減してきておりますように、八〇年代以降を見ますとやはり一%台の伸びになってきているという状況ございます。
そういう状況の中で、一方で環境問題の顕在化、砂漠化の進行等々が見られる状況がございます。こういう中で、中長期的には世界の食料需給が逼迫する可能性が指摘されているという、そういう状況にございます。
先生御指摘のとおり、我が国、現在の国土条件の中、人口その他の状況の中で、六割を、食料の六割を海外に依存している状況にございます。食料の安定供給を確保するという観点で平素から国内外の食料需給に対する情報を収集、提供することは、我々、非常に重要な任務であるというふうに思っております。
そういう点で、私ども農林水産省から出向し、在外公館で勤務している職員の数も約九十名に達しております。そういう言わば出向者からの情報提供も含め、我々、情報収集に努めているわけですが、特に我が国の食料安全保障の観点から、大宗を輸入に依存しております小麦、大豆及びトウモロコシ、非常に基礎的な部分で非常に重要なものでございますが、この三品目につきましては、省内にワーキンググループを設けまして毎月いろんな情報分析をして、その言わば今後の供給見込み、その課題等について分析をし、その結果を毎月、私どものホームページ等を通じて公表させていただいているという状況でございます。実は、今月のそのワーキングチームの検討も本日予定している状況でございますが、そういうことで毎月、定期的に見直し、情報を収集し、提供してきていっているという状況でございます。
今後とも、そういう形で情報収集、提供に努めていきたいというふうに思っているところでございます。