白川哲久の発言 (文教科学委員会)
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○政府参考人(白川哲久君) お答え申し上げます。
先生御指摘のように、海洋科学技術センター、昭和四十六年に認可法人として設立をされたわけでございまして、目的は現行の海洋科学技術センター法に書いてあるわけでございますが、科学技術に関する総合的な試験研究を行うことにより海洋の開発に関する科学技術の向上を図ると、これが目的でございます。
このセンターは、昭和四十六年に設立されまして以来、この目的を達成いたしますために深海調査、海洋観測等を積極的に推進をしてきておりますが、御質問ございましたので、少しお時間いただきまして具体例についても御披露したいというふうに思うわけでございますが、これまで有人の潜水調査船「しんかい六五〇〇」、それから無人の探査機「かいこう」を始めとする、これらはいずれも世界トップクラスの深海調査機能を持っておりまして、そういうものの研究開発や、これらを用いました地殻変動の研究とか深海生物研究などを進めております。
それから、海洋深層水の研究とか、それから海洋地球研究船「みらい」という大型の研究船を持っておりますけれども、そういうものを用いて行います地球環境変動の解明の基礎となるような海洋観測研究、こういった面で実績を上げてきておるというふうに思っております。
それからさらに、最近では、地球変動予測に不可欠な高精度のシミュレーションの実現を目的といたしました地球シミュレーターの計画であるとか、人類未踏のマントルへの到達を目指す深海地球ドリリング計画と、こういったものを推進をしております。
それで、先生の方から、国民の税金を使わせていただいているわけでございますから広報活動等に力を入れるべきではないかという御指摘があったわけでございますが、最近の研究成果のうちで報道等で取り上げられたものをこの機会でございますので御紹介いたしますと、先ほど申し上げました無人の深海探査機「かいこう」、これは最大で一万一千メートルの潜航能力を有するわけでございますけれども、世界で一番深い場所でございますマリアナ海溝のチャレンジャー海淵におきましてこの深度まで潜航いたしました。そのほか、インド洋でも、熱水噴出孔の生物群集の調査といった深海底の未知の微生物を幾つか発見をしてございます。
それから、地球環境に大きな影響を及ぼすおそれのございますエルニーニョ現象でございますが、これにつきましても、特殊なトライトンブイというものを用いましてその兆候段階の観測に世界で初めて成功したと。
さらに、先ほど地球シミュレーターというのを申し上げましたが、これは現行におきまして世界で最高速のスーパーコンピューターでございまして、昨年の四月でございますが、それまでの世界記録を大幅に、約五倍という大幅に塗り替えます計算機性能を達成をしたということもございました。
そのほか、地震等の関係でも、東南海、南海の地震の調査が重要なわけでございますけれども、熊野灘沖の南海トラフにおきましてプレートの境界から発生する分岐断層の解析に成功しておりまして、この分岐断層とそれから東南海の地震との因果関係についても新しい知見を得たというふうなこともございました。
るる御説明いたしましたけれども、先生御指摘になりましたように、海洋科学技術センターが機構になりました後には、これまで以上にこの独立行政法人制度の趣旨を十分踏まえまして積極的に広報活動や情報公開を行いまして、広く一般の方々に研究内容をよく知っていただき、国民に対する説明責任をきちんと果たすように私どもとしても指導してまいりたいと思っております。