白川哲久の発言 (文教科学委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○政府参考人(白川哲久君) お答え申し上げます。
海洋科学技術センター、いろんな研究開発を行って、いわゆる実績を残してきておるというふうに考えておりますけれども、その中で、今、正に先生御指摘ございました海洋深層水の研究、これは高知で、高知県の方がお作りになりました海洋深層水研究所、そちらの方と一緒になりましてお手伝いをさせていただいたところでございますし、そのほか静岡県の方でも同じような御協力をさせていただいております。
こういうふうな成果があるわけでございますけれども、今の御質問は、これ以外に産業化に資するような成果はないのかという、そういう御趣旨だというふうに思いますが、そういう観点から、最近成果が上がっておりますのは、極限環境生物に関する研究開発、ちょっと難しゅうございますが、これは、非常に極限環境、超高圧下にある深海でありますとか非常に高温高圧の地殻の中、こういうところにも実は多様な性質を有する微生物が存在をしておりまして、その中には地上の微生物にはない特性を有しているものが発見をされておるわけでございます。深海の微生物から発見されました酵素が、これは既に商品化されておりますけれども、新しいタイプの洗剤の開発、それに応用された事例もございます。
海洋科学技術センターでは、このような深海の微生物の持つ可能性に着目をいたしまして、極限環境生物フロンティア研究システムというのを作っておりまして研究体制を強化しております。
そこでは、今申し上げましたような、深海や海底の、海底下から採取をいたしました試料、それから微生物を分離をいたしまして、その特性や保有する酵素等の物質を分析をいたしまして、食品とか材料とか医薬品の開発、この辺への応用が図れないかということをやっておるわけでございます。
それから、産業界との連携という観点からは、ここまでですと海洋センターの中の研究にとどまるわけでございますが、産業界との連携を図るという観点から、企業の方の提案に基づいて共同研究を行いましたり、今のフロンティア研究システムの研究成果や生物資源や遺伝子情報、それを民間の方に提供するというリエゾンの役目を果たします深海バイオベンチャーセンターというものを設置をしておりまして、最近、国の科学技術政策の重要な柱でございます産官学の連携ということに努めておるところでございます。
ただし、先生も冒頭で御指摘になりましたように、これまでこういうふうな知的財産権、特許等を得まして自主財源にどういうふうに結び付いておるかということにつきましては、十分ではないと言わざるを得ないところもあるわけでございます。私どもは、これまでも海洋センターは特許等を取得をしてきておりますけれども、今回この法案を認めていただきますと機構に衣替えするわけでございますが、新しい機構においては、知的財産権を重視をするという観点から積極的に特許を取得し、その活用を図って、少しでも自己収入の拡大が図られるよう私どもも指導してまいりたいと思っております。