平野貞夫の発言 (法務委員会)

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○平野貞夫君 心神喪失者医療観察法案の採決、それをめぐる当法務委員会の運営について、事実関係、それから大変遺憾なことであったという思いについては、ただいまの千葉理事と井上理事の発言と同じでございます。
 なるべく重複をしない形で私は意見を申し上げたいと思うんですが、率直に言いまして、この法案は、私の所属している自由党は衆議院で賛成した法案でございました。私も、いろいろ問題はあると思いましたんですが、どっちかといえばこれは賛成しなきゃ駄目だというスタンスで当初二回ぐらいは質問をしたわけでございます。
 ところが、内容的に見ましても、精神障害者の人権問題、あるいは精神障害者医療の大きな問題点というものを勉強することができまして愕然としたわけでございます。同時に、この法律の立法過程における一見、合法的な形を取った極めて構造汚職的ものがあったということに気が付きまして、党の了承を取った上で、かなり衆議院の対応とは違う対応を私はいたしまして、大変複雑な思いでございました。
 千葉、井上両先生から、言わばだまし討ちというお話でございましたが、言わばじゃなくて本当のだまし討ちだったと私は理解しております。
 したがいまして、私は率直に魚住委員長から謝罪をしていただきたかった。謝罪をしていただければ、こうやってこの委員会でわざわざ発言することもないという思いでした。なかなか、重くを感じるという、事態を、というお話ありましたんですが、委員長としての謝罪の意思は示されなかった。自民党は釈明の余地ないというお考えでした、表明されました。
 もちろん、与野党意見が対立する問題について無理な採決ということも、これは国会のことですから、あり得ると思います。しかし、そのときには大義が必要だと思います。数年前、当委員会で通信傍受法の強行採決が行われまして、私は当時、与党で、それに加担するというよりそれを推進した方でございますが、このときには、確かに乱暴なことがありましたんですが、採決をしなければならないという大義というのは私たちは持っておりました。やはり、国会の中で信頼を裏切ることは私は良くないと思います。
 私は、そういった原因の一つに、これは当委員会の問題そのものじゃございませんが、当委員会に直接かかわることなんですが、参議院における歴代法務委員長のやっぱり在り方の問題をここで問題提起して、参議院改革の一つの提言にしたいと思っておりますが。
 昭和四十年以降、実は和泉先生以降、今日まで三十八年間ずっと公明党所属の人たちがこの法務委員長の職に就いております。一時、平成会という会派がありまして、三人ぐらい平成会所属で会派、就きましたんですが、旧公明党の方たちです。
 私は、この四十年近く一会派が一つの常任委員長のポストをずっと継続をしているということ、この構造に非常に私は危惧を持っております。当然、裁判あるいは検察、法務行政との、どういうつながりがあったか、偶然この四十年近く公明党所属の議員がこの法務委員長を務めるということは、私は素直には感じられません。何かやっぱり日本のデモクラシーの欠陥の根底を感じるわけでございまして、今後こういうことを参議院改革の一つとして提起して、改革するべきものは改革していかなきゃいけないと、こういう思いでございます。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 平野貞夫

speaker_id: 22130

日付: 2003-06-26

院: 参議院

会議名: 法務委員会