谷川秀善の発言 (本会議)
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○谷川秀善君 私は、自由民主党・保守新党及び公明党を代表して、平成十四年度補正予算三案に対し、賛成の立場から討論を行うものであります。
小泉内閣は、一昨年四月の発足以来、聖域なき構造改革に果敢に取り組み、特殊法人等改革、医療制度改革などにおいて大きな成果を上げてこられました。しかし、不良債権処理を始め景気動向は弱含みであり、さらに、産業の空洞化、企業倒産、雇用環境の悪化、資産デフレ、年金・医療等の社会保障に対する不安等々、極めて厳しい状況が続いております。
そこで、政府は、昨年の十月に、改革加速のために総合対応策、いわゆる総合デフレ対応策を決定し、さらに、十二月には、雇用、中小企業等のセーフティーネットの拡充を図るとともに、民需を誘発し雇用創出効果が高い公共投資を早急に実施するための施策を内容とする改革加速プログラムが策定されました。
本補正予算は、改革加速プログラムを具体化するためのものであり、我が国が直面している経済状況に対応するものとして大いに賛同を示すものであります。
以下、本補正予算に賛成する主な理由を申し述べます。
賛成する第一の理由は、経済構造改革や不良債権処理の加速等に伴う雇用環境の変化に対応すべく雇用対策費に五千億円を投入し、セーフティーネットを強化している点であります。
今までの施策に加え、民間活力を最大限利用した再就職支援や能力開発の推進、失業期間の短縮化を図るための早期再就職者支援事業の創設等、時宜にかなった諸施策が盛り込まれており、高く評価すべきものであります。
第二の理由は、厳しさを増している中小企業の経営環境への対応や創業・新規開業の支援を積極的に展開をしている点であります。
中小企業の活性化こそ経済回復のかぎを握っていると言っても過言ではありません。資金供給の円滑化のための信用保証制度の強化、産官学連携による研究開発の推進等に五千億円を投じ、中小企業の事業再生や新産業創出を強力に後押しすることにいたしております。これらの施策は、必ずや中小企業の持つ潜在的な能力を最大限に引き出し、我が国経済に再び活力をもたらすであろうことを確信するものであります。
第三の理由は、我が国の将来を見据え、少子高齢化の進展を踏まえた施策を講じている点であります。
仕事と子育ての両立を支援するため、保育所の緊急整備を行い、待機児童ゼロ作戦の一層の推進を図るとともに、介護関連施設の整備や公共施設のバリアフリー化を積極的に推し進めることといたしております。
かかる措置は、だれもが子育てをしながら安心して働ける環境をつくり出し、また、高齢や障害等の有無にかかわらず、すべての人が質の高い生活を享受できる社会を目指すものであり、大いに賛意を表するものであります。
第四の理由は、構造改革の加速に資する公共投資を積極的に推進している点であります。
本補正予算では、都市再生の推進や地方再生に向けた基盤整備、環境問題への対応などについて、需要誘発や雇用創出の効果が特に高く、かつ、緊急性を有する事業に一兆五千億円を計上しており、これらの事業の実施により、今後一年間で実質GDPを〇・七%押し上げるとともに、雇用者を九万人程度増加させることが見込まれております。
厳しさを増す財政状況の中、貴重な財政資源を有効に活用し、最大限の効果を発揮させようとする政府の努力は多とすべきものであります。
以上、本補正予算に賛成する主な理由を申し述べました。
政府におかれましては、本補正予算成立後、速やかに執行されんことを要請いたしまして、私の賛成討論を終わります。(拍手)