岩本荘太の発言 (本会議)

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○岩本荘太君 国会改革連絡会(自由党・無所属の会)を代表いたしまして、ただいま議題となりました平成十三年度決算並びに関連事項について、小泉総理並びに関係大臣に質問をいたします。
 まず、このたび参議院議長の諮問機関であります参議院改革協議会が提言されました「決算の早期審査のための具体策について」に対しまして全面的な賛意を表するものであります。また、昨年の五月八日、平成十二年度の決算に対する代表質問で提案させていただきました多くの点を酌み取っていただきましたこと、御検討に携わった各党各派の関係議員に衷心より感謝と敬意を表したいと思います。
 かかる上は、参議院改革の一つとして実効ある具体化に向け更なる肉付けが必要と考えますので、以下、質問をいたします。
 まず、決算書の早期提出であります。
 協議会の報告でも、決算の早期審査を確固たらしめるためには更に決算の早期提出が必要である旨、及び臨時会中の本会議における概要報告の聴取及び質疑を可能とすることが提言されております。
 本来、決算書は予算年度を終えた年の秋に国会に提出されるものでなければなりません。この点については、一年前の代表質問でただした折にも、塩川財務大臣からは前向きの御答弁をいただいておりますが、その際、政府全体の機関にわたるシステム化の問題もある旨の御意見もいただいております。確かに、全省が同一歩調で取り組む必要があると思います。
 ついては、行政府の長であります総理は率先して全省的な取組に向け指導力を発揮されるおつもりがあるのか、まずお伺いいたします。また、塩川大臣には、御答弁からほぼ一年近くを経た現在の進捗状況についてお答えをお願いいたします。
 次に、決算審査の重要性をより一層明らかなものとするために、施策が妥当でないことが明らかになったときは施策を立案した当事者の責任を追及できる仕組みを導入することが必要です。民間では既に当然のごとく取り入れられている仕組みであると思います。
 昨年も同じ質問をいたしましたが、総理からは、各党各派がよく議論すべしとの丸投げの御答弁しかいただいておりません。政権を担当している第一党の総裁である政党人としての総理のお考えを是非お伺いいたしたいと思います。正にこれは決算審査の構造改革であります。聖域なき構造改革を唱えている総理の本音を聞けると期待しております。
 また、協議会の報告は、平成十三年度決算審査は常会中に終了するよう努めるものと提言しております。正にこのための努力は全議員一致団結してなされなければなりません。
 しかし、私が経験したここ一、二年の状況を顧みますと、それは並大抵のものではないと推察できるのであります。総理を始めとする各大臣並びに議員各位の御理解と御協力を切にお願いする次第であります。
 次に、赤字財政についてお伺いします。
 小泉総理は、平成十三年春、国債発行枠三十兆円堅持を約束されて総理大臣に就任されました。確かに、平成十三年度は決算ベースでも三十兆円の約束は守られました。前年の十二年度決算での三十三兆円に比べ三兆円の減額であります。国民は好感を持って総理を受け入れました。
 しかし、財務省が予算とともに公表する財政の中期展望等における試算を見るとどうでしょうか。平成十三年度は元々が、高利率の定額貯金の満期集中による利子税の税収増等により国債発行額は三十兆円になると事務的に試算されていたのであります。また、十三年度の予算時に提出された中期展望によりますと、十四年度には三十三・三兆円、十五年度には三十五・四兆円であります。
 一方、実際の国債発行額はどうなったでありましょうか。皆さん御承知のとおり、平成十四年度は補正後三十四・九兆円、平成十五年度は予算時点で三十六・四兆円であります。事務方が機械的に試算した見通しどおりなのであります。これでは、残念ながら総理は財政改革を全くやっていなかったと断ぜざるを得ません。
 私は、このことに目くじらを立てて問い詰めるつもりはありません。また、三十兆円の約束を大したことではないと言って破ったことについて言及するつもりもこの際はありません。問題は、赤字が止めどもなく累積していくことであります。国民の皆さんは悪化の一途をたどる財政に不安を感じているのであります。総理が赤字財政はこうこうこういう手だてを持っていくから大丈夫だと分かりやすく説明をしてくれることを期待しているのであります。
 正直に申し上げて、国民は総理の取組には大いに期待したのであります。それが全くなされていなかったのであります。振出しのままであったということに大きな失望感と挫折感を抱いているのであります。
 そこで、振出しに戻って質問いたします。
 総理は、今の財政状況は正常と考えておられるのか、あるいは異常と見ておられるのか、御所見を是非伺いたいと思います。とともに、我が国の財政の将来像を国民の皆様が不安を抱かないよう明確な御説明をお願いいたします。
 次に、累積赤字と景気との関係について質問します。
 国債が買い取られる財源は、日銀の買取りはあるものの、金融機関などを通して、究極はその多くが個人資産であると言えましょう。だから、消費には回りづらい硬直化した金になってしまいます。
 国民の個人資産の総額は一千四百兆円と言われ、その金が消費に回れば景気は回復すると言われておりますが、国、地方合わせて七百兆円の長期債務残高の中で眠っていては個人消費が活発化するわけがありません。こういう構造が景気浮揚に対して大きな足かせとなっていると思われるのですが、竹中大臣の明快でかつ経済の素人にも分かりやすい御説明を是非お願いいたします。
 最後に、決算と裏腹の関係にある予算制度について質問します。
 地元、特に豪雪寒冷地域の方々の切実な要望であります。
 それは、予算が四月から執行されるのでは、それから準備に数か月が取られてしまい冬季に執行できなくなることを考えると、予算執行期間が非常に短くなってしまうということであります。だから、例えば一月から十二月までの暦年予算にして一月から準備に入れるようにしてもらえないかというものであります。
 効率的かつ有効な予算執行のためには是非とも御検討願いたいものであります。これも間違いなく構造改革の一つであると思います。既にいろいろと検討されていると思いますが、改めて総理の御所見をお伺いいたします。
 以上、決算重視の画期的な今次の本会議にふさわしい、国民の皆さんお一人お一人に分かりやすい明快な答弁をお願いいたしまして、質問を終わります。(拍手)
   〔内閣総理大臣小泉純一郎君登壇、拍手〕

発言情報

speech_id: 115615254X00820030221_019

発言者: 岩本荘太

speaker_id: 17813

日付: 2003-02-21

院: 参議院

会議名: 本会議