谷垣禎一の発言 (本会議)
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○国務大臣(谷垣禎一君) 広野議員にお答えいたします。
拉致被害ではと疑われる案件について、グレーゾーンの方々も含め警察は確認すべきではないかとのお尋ねですが、警察においては、北朝鮮による日本人拉致容疑事案について、これまでの一連の捜査の結果、現時点で十件十五名と判断しているところと承知しております。
一方、それ以外にも、御家族等から北朝鮮に拉致されたのではないかとして警察に対して多くの届出がなされており、警察においても、十件十五名以外に北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案があると見て、現在、鋭意所要の捜査や調査を進めているところと承知しております。
警察においては、今後とも、関係各機関と十分に連携して、事案の全容解明のため最大限努力していくものと承知しており、国家公安委員会委員長としても、引き続き警察当局を督励してまいる所存であります。
それから、北朝鮮ルートによる薬物、けん銃等の取引にかかわる国内組織についてお尋ねがありました。
北朝鮮ルートによるけん銃等の密輸入事件は摘発されておりませんが、薬物については、北朝鮮当局が関与していると断定する証拠は得られていないものの、北朝鮮を仕出し地とする覚せい剤の大量密輸入等事件が摘発されております。
我が国における覚せい剤密売の多くは暴力団によって敢行されており、これら覚せい剤大量密輸入等事件においても暴力団員が検挙されていることなどから、日本側組織には暴力団又はこれに関係する者が背後にあるものと見ております。
北朝鮮を仕出し地とする覚せい剤の押収量が近年の我が国全体の押収量の約三分の一を占めていることは深刻な事態であると認識しており、今後とも、関係機関と連携し、その摘発と背後関係の解明に全力で取り組むよう、警察当局を督励してまいる所存であります。
北朝鮮による日本人拉致に関して、国内における共謀、幇助についてお尋ねですが、警察はこれまでに、昭和五十二年に石川県内で発生した宇出津事件の共犯者として、被害者の男性を北朝鮮工作員に引き渡した在日朝鮮人を検挙しているところであると承知しております。
警察においては、十件十五名の北朝鮮による日本人拉致容疑事案及びそれ以外の拉致の可能性を排除できない事案について、国内における共犯者の有無も含めて、現在、鋭意捜査や調査を行っているところであると承知しております。
さらに、犯罪に協力した者が明らかになり、その協力行為が刑罰法令に違反する場合には、これに対して厳正に対処していくものと承知いたしております。(拍手)
〔国務大臣塩川正十郎君登壇、拍手〕