山下善彦の発言 (本会議)

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○山下善彦君 私は、自由民主党・保守新党、公明党を代表して、ただいま議題となりました石破防衛庁長官に対する問責決議案につきまして、断固反対の立場から討論を行います。
 野党は、石破防衛庁長官に対し、イラク復興支援特別措置法案における国会審議において答弁が不十分かつ不誠実であり、また、我が国防衛の責任者、自衛隊の指揮官としての資質が欠けるとして問責決議案を提出されました。
 イラク問題に関しては、我が国は、本年三月、国際機関からの要請に応じた人道的な国際救援活動のための物資の輸送を政府専用機により行いました。その際、石破防衛庁長官は、自衛隊を適切に統括し、我が国としての迅速な国際貢献を国の内外に印象付けております。
 さらに、現在審議されているイラク復興支援特別措置法案の国会審議では、実際に派遣が想定される自衛隊の責任者として、積極的に答弁に当たり、国民への説明責任を果たしてきました。このような努力は国会内にとどまりません。各種マスメディアにおいても真摯に国民に語り掛ける姿勢は、国民の理解なくして我が国の防衛を全うすることはできないとの強い信念によるものと確信をいたす次第であります。
 今後は、具体的な自衛隊の活動内容等の検討を早急に行っていかなければなりませんが、石破防衛庁長官が先頭に立って防衛庁・自衛隊を統括することにより、隊員の安全を確保しつつ、我が国として目に見える貢献を行っていくことが可能となるはずであります。
 石破防衛庁長官は、昨年九月、有事法制の整備やイラク・北朝鮮問題、国際テロへの対応など、我が国の安全保障を取り巻く多くの課題が山積する中、防衛庁長官に就任されました。長官は、一分一秒真剣勝負との信条を掲げられ、防衛庁・自衛隊において積極的にリーダーシップを発揮されているところであります。
 本年六月には、昭和五十二年以来、安全保障政策の骨格でありながら長年未整備になっていた有事関連法案が成立いたしました。国の安全を憂える先輩たちの長年にわたる尽力もさることながら、石破長官のリーダーシップも成立には欠かせない要素であったと言えます。国会での法案審議では、武力の行使や集団的自衛権に係る事項等の広範にわたる議論が行われましたが、石破防衛庁長官は、高い識見に基づき誠実な答弁に努め、国民の理解を得るために大きな役割を果たしてまいりました。
 今回の有事法制の整備は、政府の最も重要な責務である緊急事態への対処に関する制度の基礎ができたにすぎず、今後、国民保護法制を始めとする事態対処法制の整備などの課題が山積いたしております。このような課題に的確に対処していくためには、引き続き石破防衛庁長官に尽力していただくことが必要であります。
 現在、我が国の防衛は、テロやミサイル攻撃などの新たな脅威へいかに対処していくかが問われております。こうした冷戦後の多様化した脅威を前に、国民の生命と財産の安全をいかに確保していくかが国家としての最も重要な課題となっているのです。特に北朝鮮問題への対応については、我が国は重要な局面を迎えているところであります。その大量破壊兵器の問題は、国民の生命と安全にかかわるものであるだけに、政府としての対応は決しておろそかにはできません。
 内外に新たな安全保障問題を抱えている中、安易に防衛庁長官の問責決議案を提出することは、会期末の審議混乱をねらった不当な言い掛かりであると断じざるを得ません。このような党利党略的な野党の理不尽な問責決議案は即刻否決されるべきであります。
 私は、議員各位とともに本決議案に反対の意見を表明し、討論といたします。(拍手)

発言情報

speech_id: 115615254X04320030724_022

発言者: 山下善彦

speaker_id: 10243

日付: 2003-07-24

院: 参議院

会議名: 本会議