小泉純一郎の発言 (予算委員会)

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○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 確かにあの発言は不適切だったと反省しております。ただ、公約は大事なんですが、その公約に対していろいろな意見を聞いて、総理大臣としていかなる判断をすべきかという問題もあると思います。
 靖国神社に八月十五日に参拝するということに対しても、恐らく民主党の方々はそんなことすべきじゃないという意見もあったと思います。いろんな意見もあったと思います。そういうことについてもやっぱり耳を傾けなきゃいかぬと。あるいは、中国、韓国、外国のそういう声にも耳を傾けなきゃいかぬということもあったと思います。
 私が靖国に参拝するということは大事だと思います、私が約束したことですから。しかし、八月十五日に参拝することが果たしていいことかどうかということも真剣に考えました。公約だからあくまでも靖国に八月十五日参拝しろということで、私の公約、言ったんだからそのことを実現した場合にどうなったかということを考えると同時に、八月十三日に参拝することによってどうなるだろうかということを考えました。結果的に、八月十五日に参拝するという約束は守れませんでしたけれども、八月十三日に参拝した。
 いずれにしても、私が八月十五日に参拝するという約束を守るにしても守らないにしても、どちらにしても多くの批判が出るということは分かっておりましたけれども、日本国の総理大臣としてあのときは私の八月十五日に参拝するということを約束は守れなくても八月十三日に参拝するという点について、これは当時の私自身の、また今でもそうでありますけれども、参拝することによって私なりの一つの決断をしたわけであります。確かに約束というのは大事であります。
 また、三十兆円枠にいたしましても、これは、私はあの三十兆円枠を目標、約束したからこそ厳しい歳出の見直しができたんだと思っております。結果的に、経済の情勢あるいは税収の動向を見まして、三十兆円を守ることによってどういう結果が起きるのか、三十兆円枠に対しまして柔軟に対応するのとどういう結果ができるのかということを双方判断いたしまして、三十兆円枠にこだわるよりも、この経済の情勢に柔軟に対応する方が日本経済のためにいいのではないかという判断でこの枠を撤廃いたしました。
 また、ペイオフ実施、これを今年の四月に実施するということによってもたらす国民に対する不安と不良債権処理、そういうことによって起きることへの対応ということを考えまして、この際、不良債権処理加速によってもたらす不安というものを解消する意味においても十七年四月から実施した方がいいのではないかという判断に達しました。
 いずれにしても、公約ということに対して守るのは大事だと思っています。しかし、その時々、経済の情勢についても、あるときにはいろんな方々の声を聞いて柔軟に対応するのも総理大臣としての責任ではないかということで判断したわけであります。

発言情報

speech_id: 115615261X00220030128_008

発言者: 小泉純一郎

speaker_id: 9434

日付: 2003-01-28

院: 参議院

会議名: 予算委員会