福井俊彦の発言 (予算委員会)
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○参考人(福井俊彦君) お答えを申し上げます。
武見委員、御懸念のとおり、世界経済全体として必ずしも盤石の基盤の上に立っていない、とりわけ日本経済は脆弱な基盤の上に立っているというふうに認識いたしております。したがいまして、各国の政策当局、中央銀行は当然ですけれども、日本銀行は、殊に日本経済の基盤が脆弱であるという点から、イラクの戦争、イラクに対する戦争の影響につきましては極めて慎重に見ているということをまず申し上げさせていただきたいと思います。
目下のところ、世界のマーケット、これは石油も為替も株式も、それから債券も、戦争の影響をあらかじめ織り込んでいたということもありまして、比較的落ち着いております。日本のマーケットも比較的落ち着いております。各国の当局の間では、戦争が始まります前からいろんな情報交換をやっておりましたけれども、戦争が始まりましてから後は一層緊密に、特にマーケット周りからほころびが出ないように情報交換しておりまして、かつその情報についての分析も加えております。目下のところはそういう段階でございます。
G7、緊急G7というお尋ねでございますが、各国はそれぞれ相互に連絡を密にして、その必要性ありやなしやということをまだ判断する前の段階でございまして、今のところ、緊密に連絡を取りながら、各国それぞれ国内においてきちっと対応すれば当面の情勢はいいかということでございます。
ただ、今後は、まず戦争の今後の推移が短期決戦のシナリオということでマーケットは織り込んでいます。短期決戦のシナリオにほころびが生じた場合のマーケットへの悪影響ということはまだ今のところ予測の限りではありません。それから、仮に戦争がシナリオどおり終了しても、戦争の及ぼす実体経済への後遺症、つまりボディーブローのように効いてくる影響ということは非常に慎重に見極めていかなきゃならない、その点についても各国とも共通の認識で今対処しているということでございます。