齋藤勁の発言 (予算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○齋藤勁君 私、手元に安全保障理事会決議六七八、あります。その当時の背景もそれなりに頭に入っていますが、そこで言う平和と安全の回復とは、イラクに侵略、併合されたクウェートを解放し、原状に復することを通じて平和と安全が回復されると考えるのが自然ではないんじゃないんですか。イラクに侵略、併合されたクウェートを解放し、原状に復することを通じて平和と安全が回復されると考えるのが自然。もし、このような決議採択当時の文脈を無視して平和と安全の回復を目的としていったら、武力行使が許されるという対象がどこまでも広がってしまうんじゃないですか。そういう疑問に立つのは当たり前じゃないですか。
 例えば、決議六八七が定めた大量破壊兵器廃棄義務に違反するといって決議六七八に戻ると政府は主張するんですけれども、アメリカとイギリスは、イラクの大量破壊兵器の除去に不可欠だとして公然とフセイン体制の転覆まで主張してきているんじゃないですか。ブッシュ演説というのはそうでしょう。外国の体制転覆を目指すことは、国際法の最も基本的な原則である国家主権、人民の自決権を踏みにじる行為。いいですか。
 どうしてもある政権を倒さなきゃならない、国際の平和と安全が守れないような事態が起こるかもしれない。それはあり得ることかも分からない。しかし、たとえそのような場合でも、安保理が明確にその必要性を認定していなければ、体制転覆なんということはあってはならない。そのような状況で、安保理決議のあいまいな状況に依拠して拡張解釈を積み重ねていくということは、国連憲章に定められた平和維持の基本的な仕組みを逸脱して、武力行使を必要最小限にとどめよという国際法の信頼性にも傷付ける。いかがですか、総理。

発言情報

speech_id: 115615261X01620030324_048

発言者: 齋藤勁

speaker_id: 9158

日付: 2003-03-24

院: 参議院

会議名: 予算委員会