佐藤昭郎の発言 (外交防衛委員会)
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○佐藤昭郎君 小泉総理、そして石破防衛庁長官、川口外務大臣、御苦労さまでございます。
今日の質疑は、基本計画に基づく、基本計画を決定された、この閉会中審査の最終日でございます。閉会中審査の、二日しかございませんので。しかし、イラクへの自衛隊派遣を決定する、特措法ではイラクへ自衛隊を派遣することができる、しかしこの基本計画では派遣するといった意思をしっかり示したわけでございまして、非常に極めて大事な審議でございます。恐らく、多くの国民が、そして特に自衛隊員、派遣を覚悟した自衛隊員、そしてその家族はかたずをのんでこのテレビを見ているのではないかと推察するわけでございます。
昨日も、衆議院で審議が午後からテレビ中継されたわけでございます。私もこれを見ていまして、質疑がしっかりかみ合って、国民がこの問題についていろいろ知りたい、疑問があるといったこの疑問をしっかり答えているかどうかという点を考えてみますと、やはり十分ではなかったのじゃないかと、こんなふうに思います。
総理もお読みになったと聞いております、解剖学者養老孟司さんのベストセラー、「バカの壁」というのに書いてあることは本当なんだなということをちょっと一瞬感じたわけでございます。人間は話せば分かるというのは大うそであると。人間の脳出力というのはyイコールaxという一次方程式になっていて、聞きたくない話、嫌いな話になるとこのaがゼロになったり、マイナスになっていくと。何回話してもかみ合わないんだというのが言っておられたです。
私は、基本的に、今日は与党の立場を離れて、できるだけテレビを通じて国民の皆様方にイラクへの自衛隊派遣に関する情報を分かりやすく提供する、そういう点に立ってひとつ質疑を始めたいと思います。
日本の国会における防衛論議、昨日の野党との戦闘地域の議論はこれ典型でしたけれども、どうしても難解になるんですね。しかし、これは憲法九条を守るという、そしてそれを守りながら自衛隊を出すというためにはどうしても避けられないんです。憲法改正まで自衛隊を出さないというのならこれはある意味分かるんですけれども、そうではない。PKOも憲法を守りながらやってきた。この論議は難解ではあるけれども、ごまかしとかいい加減なものではないんですね。今日は、石破防衛庁長官にも私の疑問にしっかり答えて、国民に向けて説明していただくという気持ちでひとつお願いしたいと思います。
そこで、世論調査では、残念ながら現時点で自衛隊の派遣に賛成の国民は半分に達していない、しかしイラクの復興支援に日本が貢献すべきだという人は六割を超えているわけでございます。また、平成十二年に防衛問題に関する世論調査、これは防衛庁が行ったんですけれども、自衛隊に関する全般的な印象では実に八二%の人が好意的な印象を持っておられる。
総理談話にもあります、組織の力を生かし効果的な人道支援を継続的に行い得るのは自己完結性を持った自衛隊においてほかにないという意見を本当に共有してもらいたいと、こう思うわけでございます。
そして、自衛隊幹部の発言もございました。命には当然従うが、少なくとも半分以上の国民の支持が欲しいという発言がありました。これは痛切であります。けなげであります。このような発言を聞くこと自体が私は政治の責任が問われているのではないかと思います。
その上で、憲法、法律の解釈の論議よりも、自衛隊の現場の活動、隊員の安全確保に重点を置いて、ひとつ総理にお願いしたいと思います。
それからもう一点、最後に、この多分日本国内の論議は、アルカイダ等のテロリストも多分注意深く聞いているんじゃないかと思うんです。奥大使、井ノ上書記官のこの非業の死に強い憤りを忘れずに、テロリストには決して屈しない、ならないという思いで御質問したいと思います。
まず、総理、小泉総理にお伺いいたします。
この自衛隊の派遣を決定する基本的な認識は、私は、十二月九日の総理談話、総理記者会見での発言で尽きていると思います。しかし、ここで、先ほどの、国民に対して、今日は最終、閉会中審査の最終日でございますから、更に分かりやすく、今回のイラク復興人道支援のこの意義について、テレビを通して国民に再度御説明をひとつお願いしたいと思います。