石破茂の発言 (安全保障委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○石破国務大臣 これが一番難しいと思います。
今までの考え方は、先ほど岩屋委員の御質問に対しまして、五一大綱、〇七大綱のお話をいたしました。それは正しかったんだろうと思うんですね。であらばこそ、日本は独立を保て、平和であり、国民の生命財産というものも脅かされることがなかった。その時代時代には正しかった基盤的防衛力構想というものであるということだった。脅威対応型という議論があって、我が国には実は脅威は存在しないのだ、こういうような言い方もしてまいりました。
今の時代に合うものというのは一体何なんだ。つまり、基盤的防衛力、我が国の力の空白論というのがあるわけですが、特定の脅威を想定するよりも、我が国が力の空白となって不安定を招かないように、こういう構想であり、そしてまた、必要最小限度のものを持つんだ、事態に当たってはエキスパンドするんだというような議論でございました。それはそれなりに正しかったから、こうやって平和だったのだろうと思います。
ところが、今の、主体にしても手段にしてもそうですが、非常に多様化した、非対称的になった、それをどのようにして考えるべきなのかということになってくるわけでありまして、キャッチフレーズ的に申し上げれば、よく言うことですが、存在する自衛隊から機能する自衛隊になろう、こういうことをよく言います。訓示なんかでも言いますし、世間の人もそうおっしゃることがあります。その前は、働く自衛隊になろうというキャッチフレーズがあって、それは幾ら何でも今まで働いていなかったみたいではないか、それは幾ら何でもひどいであろうというお話で、そのキャッチフレーズはもう消えました。私が言ったわけではありませんよ。
では、存在する自衛隊から機能する自衛隊へというのをキャッチフレーズとしてあるとするならば、それが一つの考え方のヒントになるのかもしれないと思っています。しかしながら、基盤的防衛力構想というものも、それは何度も同じことを申し上げますが、よく考えられ、そして、その時代にマッチしたものであった。それをどうこれから考えていくべきなのか。それは、今までの検証をきちんとやることが必要だろうと思っています。
岩屋委員にもお答えしましたが、ずらずらずらっと並べているだけではしようがないのであって、それが何のためにどれだけ必要なのか、そして、それをどこに置くのか、そして、それを統合という観点からどうするんだということをちゃんと検証しないとだめなんだと思っています。存在する自衛隊から機能する自衛隊にというのはそういうことを含むものであって、国際社会においてもそうですし、納税者に対してもそうですし、主権者に対してもそうですし、きちんとした説明ができるということが最も必要なことではないだろうかというふうに思います。
もう一つは、抑止力とは何なのかということ、それはいろいろな種類の抑止力がありますが、今の時代における抑止力とは何なのか。そして、必ずしも従来の抑止力をもってしては抑止できない、例えば集団であるとか、死をも恐れないグループであるとか、そういうものがきかないような国家であるとか、従来の抑止論がきかないものに対してどのようなコンセプトを打ち出すべきなのか。
もう一つは、弾道ミサイル防衛というのは、予算においてお認めをいただきましたが、我が国が拒否的抑止力というものを持つということになるのだろうと思っています。これは言葉の使い方を気をつけなければいけませんが、弾道ミサイル防衛能力のようなものを持つということをどういうふうに位置づけるべきなのか。そういう、〇七大綱では考えられていなかったいろいろなことをきちんと整理して、国会におけるいろいろな御論議も傾聴し、そして有識者懇の御意見もきちんと聞きながら、新しいコンセプトというものを目指してまいりたい。
また、委員からこういうものでどうだろうかという御提案をいただければ、本当にありがたいことだと思っております。