2004-03-04
衆議院
ベルンハルド・ツェプター
憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会
ベルンハルド・ツェプターの発言 (憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会)
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○ツェプター参考人(通訳) オンブズマンという考え方自身は決して目新しい概念ではありませんで、既存の条約の中でもこういったものは存在しておりまして、フィンランドなどが活発に活動をしております。
オンブズマンというのは、要するにEUの市民が、ブラッセルやストラスブールで決まっているということは、余りにも内容的に抽象的であり複雑である、そういった中で市民の声を届かせるということがねらいであるわけです。ブラッセルやストラスブールというのは余りにも市民から距離があり過ぎる。しかしながら、こういったブラッセルやストラスブールの組織は、市民の将来の運命であるとか、将来の姿というものに関しての決定を下すわけです。したがって、こういった中で、市民がみずからの見解を表明できる手段としてオンブズマンの組織があるわけです。
オンブズマンの組織そのものはストラスブールにございまして、市民は直接具体的な問題に関しての質問を提起することができ、欧州の機関との接触を得、また欧州の機関から情報を得ることができます。以前の欧州機関に対する接触からはまともな答えがもらえなかったような場合に、このオンブズマンの組織を通して情報を得ることができます。
新しい憲法草案においては、オンブズマンの役割というものが確認されたのみならず、さらに強化されております。やはり市民の近くに存在したい、そういった機関でありたいという意識の表明がオンブズマンという存在につながっているわけでして、そういたしませんと、余りにも物事が決定されているところから市民は距離があり過ぎ、しかも抽象的な世界にいるからであります。
よろしければ、今の回答を訂正させていただきたいと思います。
EUにおいては、物事が急速に展開しておりまして、新しい情報として、ニキフォロス・ディアマンドゥーロスという方が、昨年、このオンブズマンの機能というものを引き継ぎ、新たなオンブズマンになられました。
基本条約の中にもオンブズマンというものは入っておりますが、このたび、制度としてこれを設けようということで、オンブズマンの役割は、不公平、差別及び権力の乱用、情報を求めた際の拒絶であるとか、物事の処理に遅延が見られた場合であるとか、もしくは行政府の手続が正しくなかった場合、こういったケースに対処するためでありまして、とりわけ行政府、欧州委員会の行政機関の動きというものに対して、オンブズマンが対応するということになっております。