杉浦正健の発言 (憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会)
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○杉浦小委員 自由民主党の杉浦でございます。
宇都宮参考人、きょうは本当に御苦労さまでございました。大変貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございます。
私、弁護士をしておりまして、昭和六十一年に国会へ出させていただいたんですが、その前、弁護士会にいるときに、このオンブズマン制度について、弁護士会の委員会で真剣に検討した時期がございました。この資料四十二号の十二ページを見ておりますと、ロッキード事件が起こって、行管にオンブズマン制度研究会を設置した昭和五十五年ころじゃないかと思います。そのころ全国各地の弁護士会で取り上げて検討したんじゃないかと思います、正確には覚えておりませんが。それで、そのときに、オンブズマンというへんてこりんな名前で、何だこれはというようなことから議論が始まったように覚えております。
会員の中に、IBA、国際法曹協会、弁護士の国際組織ですね、その理事をやっておられる方がいて、大変熱心に、日本に導入すべきだ、先生御指摘のように、もう各国では導入しているんだから日本も導入する時期に来ておるというようなことを力説されておったわけですが、一般会員といいますかメンバーは冷ややかでして、今私は覚えておりませんが、司法も国民の苦情、行政に対するチェック、その一翼を担うんであって、我々はまず自分たちの持っている機能を点検して改革することから始めるのが必要だというような結論に落ちついたように思います、あのときは。
それ以来、私もオンブズマンなる言葉からはほとんど無縁の仕事をし、国政に入ってもそうだったんですが、きょう改めて先生からお伺いして、世界的にも一九八〇年、昭和五十五年以来えらい広がりを見せたようですし、また我が国でも、先生が大変御努力なさって川崎につくるとか、地方にたくさんのオンブズマン的、的といいますか組織が立ち上がっているというお話を伺いまして、初めて知りまして、我が国にも根づき始めたのかなというふうに思いました。
きのうからいろんな資料を拝見しておりまして、参考人がオンブズマン制度の普及に大変な御貢献をなさっておるということを知りまして、改めて参考人に敬意を表する次第でございます。
私ども国会議員は与野党問わず国政調査権がございまして、党としても厳しく行政をチェックしておりますし、政策の立案から実行に至るまで、我々は責任政党ですから、自民党の各部会なんかでも相当厳しくやり合ったり、国会の場でもやるわけです。
情報公開制度が非常に進みましたから、各役所とも、もう非常に情報公開を進めておる。インターネットにホームページなんか開いて、余り公開し過ぎるものだから、私どもが突き上げられるぐらい。もう市民は読んでいますから、インターネットにこんなことが載っているけれども知っておるかとか言われて、いや、知りませんなんて恥をかくこともあるんですけれども、国民の行政に対する情報その他のアクセスは、もう昔の比ではないぐらいあるんですね。
私どもも権限を持っておる。個人の議員としても党としても実行しておりまして、果たしてこのオンブズマン制度が、国会に置くことが必要なのかどうかという気持ちがないわけじゃございません。ないわけじゃありません。ただ、拝見しておると、我が衆議院にも、決算行政監視委員会に改組されたということでございます、私も、決算委員会があったのは知っていますが、こんなふうに変わったのはちょっと知りませんでしたが、もし先生がおっしゃったようなオンブズマンを置くとすれば、この委員会と密接な関係において置くことがいいんじゃないかと思うんですね。
この調査会には事務局があって、物すごく優秀です、資料作成そのほか。だから、あの決算委員会にも、事務局じゃなくて、委員部とそれから調査室というのがあると思うんですね。各委員会とも非常に優秀な人材を置いているんですが、本当に十分に活用しているかどうか疑わしい面があるんです、委員をやっていまして。そのあたりでうまく仕組んだらどうかという感じもするんですが。
先生は国会型のオンブズマンがいいとおっしゃるんですけれども、そのオンブズマン的制度をこの決算委員会との関係でうまく仕組めないかどうか、先生の御意見をお伺いしたいと思います。