福島豊の発言 (憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会)

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○福島小委員 宇都宮先生には、本日、貴重なお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。
 私は、個人的には、オンブズマン制度についてきちっと憲法の中で位置づけるという御意見には賛成であります。それはそれとしまして、今のこの日本の政治状況、そしてまた国のあり方についてどう考えるのか、このあたりのことを議論したいわけであります。
 日本の行政機構というのは、これはよく指摘されておりますのは、第二次大戦で日本は敗戦をしたわけですけれども、国のシステムとして、行政機構というのは戦前と同じままで残った唯一のものであるというふうに指摘をされているわけであります。
 したがって、日本の行政機構というのは、国民主権のもとで国民に奉仕するというシステムではなくて、むしろ官僚機構が国民を統治するというような意識が、私は、官僚機構の中にも戦後しばらくあったというふうに思いますし、今でもその残滓が残っているのではないか、そんなような気もいたしております。ですから、行政相談委員制度というのは、ある意味では、みずからが管理するところの国民の苦情を聞いてあげるというような仕組みに近いのではないかなという印象もあるわけです。
 もう一つは、日本の特異的なところは、三権分立でありますが、行政府と立法府というものが判然としないというところに一つの特徴がある。先生の先ほどの御指摘は、行政機構は非常に肥大化をした、その中で、立法府は、行政機構というもの、行政府を十分監視することができないので、一定のそういうオンブズマンのような制度というものが立法府をむしろ助けるものとして必要なんだ、出てきたんだという指摘であったと思います。しかしながら、日本では、確かに行政機構は肥大化したわけですけれども、一体化しておりますから、そうした必要性を感じなかったということもあるのではないかというふうに思うわけであります。
 例えば今、年金の話で問題になっておりますのは、積立金でグリーンピアをつくった、国会で大変追及されておる。与党におきましても、この積立金の問題というのをどうするのかということで昨日一定の方向を示しました。グリーンピアをつくった当時というのは、なぜこういうものができたのかというのは法律にも書いてありませんし、いつの間にかするするとできてしまった、こんな話のようですね、聞くところによりますと。ですから、そういうことを考えますと、立法府が行政府を監視するという仕組みとして当然要請されたんだと思います。しかしながら、そういうふうにはならなかったので、グリーンピアのような問題も起こったんだというふうに率直に言った方がいいんじゃないかというふうに私は思っております。
 こうした日本の国の政治のあり方、その歴史、そういうことを踏まえて、オンブズマン制度というものは日本に果たして受け入れられるかどうか、これは批判的な意味合いで言っているわけですけれども、先生はどうお考えか、お聞かせいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 福島豊

speaker_id: 32718

日付: 2004-03-11

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会