2004-03-03
衆議院
堂道秀明
国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会
堂道秀明の発言 (国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会)
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○堂道政府参考人 イラクの治安情勢について御報告申し上げます。
イラクの治安情勢につきましては、全般的な状況につきましては、先回御報告して以来、基本的な構図には変化はございません。すなわち、スンニ・トライアングルを中心として米軍、イラク警察等に対しての攻撃が頻発しているということでございます。そういう状況でございますが、シーア派住民の重要な行事でありますアシュラが行われている中、昨二日でございますが、カルバラ及びバグダッドでシーア派住民をねらったと思われる爆発事件が発生しまして、多数の死傷者が出ております。
イラク南東部に関しましては、イラクの他の地域に比べて比較的安定していると考えておりますが、二月の二十九日、ルメイサ市の南の幹線道路におきまして、米軍車列を追い越そうとしたトラックが制止を聞かなかったため米軍が発砲し、運転手が死亡し、もう一名も重傷を負った後に死亡したとの事案が発生しました。本件事案の背景等、事実関係のさらなる詳細については現時点では明らかではございませんが、オランダ軍や現地警察等が調査中であり、我が方としても引き続き関連情報の収集に努めているところであります。現地の情勢に関しましては、引き続き十分に注意を払っていきたいと考えております。
イラクの政治プロセスに関しましては、二月末までに予定されていた移行期間のための基本法策定について、連邦制やイスラム教の位置づけ等について従来より議論が行われておりましたが、三月一日、イラク統治評議会は基本法の内容に合意した旨発表し、統治評議会とCPAの間で調印する運びとなったと承知しております。イラクにおける政治プロセスの進展として歓迎いたします。
我が国としては、今次合意を受けて、六月末の統治権限の移譲及びその後の選挙実施に至る政治プロセスが円滑に進むことを期待しております。
イラクの治安改善と密接に関連しているイラク復興支援に関しましては、我が国は、国連の十分な関与を得ながら国際社会が一致して当たるべきと考え、イラク支援のための国際的枠組みの構築や国際協調の強化のために努力してまいりました。先週、アナン事務総長が訪日しましたが、アナン事務総長は、国連が活動するための安全な環境が絶対必要としつつ、イラクの暫定政府樹立に向けてのイラク人の総意の形成や民主的選挙の実施のための支援など、国連として一層積極的にイラクでの役割を担う用意がある旨述べております。
二月二十八日から二十九日にはアブダビでイラク復興信託基金のドナー委員会会合が開催され、我が国は同委員会の議長に選出されました。我が国は、基金の効果的な運営への貢献をも通じ、国際協調の強化に努めていく考えであります。
また、我が国は、アラブ諸国やドイツ、フランスとも協力して支援を行うよう努めております。
日・エジプト医療協力に関しましては、三月六日よりカイロにおいて約百名のイラク人医療関係者を対象に医療研修を実施する予定です。五日には開講式が行われ、我が国からも橋本元総理及び外務省関係者など、イラクからは保健省副大臣など、エジプトからも閣僚が出席する予定でございます。
また、フランス側との関係では、文化、スポーツ、医療分野での協力を中心に協議を行っておりましたが、昨二日、来日中のドビルパン・フランスの外務大臣との日仏外相会談におきましてイラク復興支援における日仏協力に関し合意し、両外務大臣より発表されました。
なお、二日からアッバーディ・イラク通信大臣が訪日しておりまして、本委員会、参議院のイラク特別委員会、麻生総務大臣及び川口外務大臣などと意見交換を行う予定でございます。
以上でございます。