堂道秀明の発言 (国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会)

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○堂道政府参考人 イラクの治安情勢について御報告申し上げます。
 イラクの治安情勢は、ここ数日来、緊迫化しております。三月二十八日に、CPAが、シーア派指導者の一人でありまして、反米で知られますムクタダ・アル・サドル師が主宰する週刊紙アル・ハウザを、反米行動を扇動したとして六十日間の発行停止処分としたこと、また、四月二日に、連合軍が、昨年のアブドルマジード・アル・ホーイ師暗殺への関与の容疑で、サドル師の片腕でありますムスタファ・ヤアコービー師を拘束したことを機に、ここ数日、イラク各地で、サドル師支持者と駐留連合軍との衝突が続いております。
 具体的には、四月四日、ナジャフ及びバグダッドで、サドル師の支持者によるデモ隊が駐留連合軍等と衝突し、エルサルバドル軍兵士を含め多数の死傷者が発生いたしました。五日には、バスラで、サドル師を支持する民兵組織マフディ軍を含む群衆が県知事公舎を占領いたしました。このほかにも、ナシリヤでは、四日より、サドル師の支持者による抗議デモが発生し、イタリア軍兵士が負傷、六日には、クートで、ウクライナ兵一名死亡、五名負傷、アマラやカルバラ等でも、衝突が発生する事案が生じております。
 五日、CPA報道官は、ホーイ師暗殺の容疑でイラクの司法機関がサドル師の逮捕状を出していることを明らかにいたしました。同五日、ブッシュ米大統領は、サドルは民主主義が繁栄するのを許すかわりに実力行使をする人物である、これをそのままにしておくわけにはいかない、我々は最後まで任務を続けなければならず、これを行っていく旨、発言しております。七日、駐留米軍のキミット准将は、我々はマフディ軍を壊滅するために攻撃を行う旨、述べました。
 また、シーア派の最高指導者でありますシスターニ師は、六日付でファトワを発出し、一連の事件の対処における占領軍のやり方を非難する、平和的方法を通じて事態の収拾を図ることを求めるとともに、さらなる混乱と流血につながる行為を避けるよう求めております。
 サマワでは、七日にサドル師の支持者によるデモが行われる予定でしたが、県側や部族代表等と話し合いを持たれた結果、一時中止されました。しかしながら、結局、九日に平和裏に実施されております。
 また、七日、サマワの自衛隊宿営地近傍にて爆発音が三回あったことが確認されておりますが、自衛隊員及び外務省職員に被害はありませんでした。また、日本時間九日でございますが、宿営地よりCPA方向で爆発があったことが確認されております。
 こうしたサドル師支持者との衝突とは別途、スンニ・トライアングルに位置し、三月三十一日に米国民間人四名が殺害される事件が発生したファルージャ等において、米軍により掃討作戦が強化されております。ファルージャにおいて七日に米軍によるモスクへの攻撃があった旨、大きく報じられておりますが、これに対し、米中央軍は、実際に空爆したのはモスクから離れた外壁であり、市民の犠牲者はなかった、モスク自体に損傷はなかった旨の発表をしております。
 九日に、ブレマー行政官は、ファルージャでの作戦行動を一時停止する旨の考えを表明していましたが、昨十一日に午前十時(現地時間)から十二時間の停戦が成立し、その後、統治評議会メンバーと武装勢力側との交渉により、停戦期限が十二日午前十時(現地時間)まで延長されることとなりました。
 六日、ラムズフェルド米国防長官は、こうしたイラク国内における状況を踏まえ米軍を増派する考えはないかとの質問に答え、現時点では米中央軍は計画に変更はないとしているが、いつでも増派要請を行うことができる旨、発言しております。また、四日、ブレマー行政官は、アラウィ貿易相の国防相への任命を発表しておりますが、イラク人治安要員の強化、増大も引き続き行われております。
 十日、マフディ軍は、シーア派の宗教行事でありますアルバインが開催される十一日は巡礼者の混乱を避けるためにカルバラでの戦闘行為を行わないようにとのメッセージを発出したとされており、この行事は大きな混乱はなく終了した模様でございます。
 現地の治安情勢については、今後とも、引き続き、十分に注意を払っていく考えであります。
 なお、政治プロセスに関しましては、国連報道官より、四月四日にブラヒミ国連事務総長特別顧問がバグダッドに到着した、同特別顧問及びそのチームの今次ミッションは暫定政府の設立及び選挙準備を支援する旨の発表がございました。

発言情報

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発言者: 堂道秀明

speaker_id: 2623

日付: 2004-04-12

院: 衆議院

会議名: 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会