西川京子の発言 (予算委員会第一分科会)
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○西川(京)分科員 ぜひ御精査いただいて、きちんとした指導をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
では、続きまして、少子化社会の問題について、ちょっと御質問させていただきたいと思います。
今、年金問題を含めて、日本の福祉政策は大変な岐路に立っていると思います。この福祉政策という分野は、ある意味では大変厳しい対応を迫られるわけで、福祉というのが、どうしても、一度どんどん広めていった政策というのはなかなか縮められない、どんどんどんどん広がっていく。それは整備しなきゃいけないという思いもあるんですが、また後から見直すということがなかなか難しいという性格を持っていると思うんですね。
そういう中で、年金あるいは医療問題、介護問題、こういうものの社会の要請が今一番強いわけですが、ややもすると、日本のマスコミが福祉のパラダイスとしてスウェーデンの福祉政策をよくモデルとして出すわけですが、先日、私はある本を読んでおりまして、このスウェーデンという国は世界一老人の自殺率が多い、そしてまた青少年の犯罪が日本の十七倍もある。
そういう中で、スウェーデンの百歳以上生きていらっしゃるお年寄りが今二千人ぐらいいらっしゃるそうですが、大変人口の少ない国ですから、日本に比べてそのくらいなんでしょうが、その人たちに高校生がアンケートをとられたそうです。百年間生きて一番印象に残ったことは何ですかと。それで、そのお年寄りたちが、まあ大体事前に想定していて、第一次世界大戦とか宇宙時代の到来とかいろいろなことが出てくるのかなと思っておりましたら、一番多かった答えが、家族の崩壊だという言葉が返ってきたというんですね。
私は、本当に人間の幸せとは、結局、福祉政策が全部行き届いて、そしてその福祉政策をやるために、高額な消費税、税額を払って、恐らく年収の七割近くを税金で持っていかれる国、だけれども、経済的には絶対心配ない、最後まで、介護まで国が見てくれる国、そこに百年間住んでいた方々が、本当に家族の崩壊ということを嘆いたというのは、何か人類の一つの未来に進むべき方向を目指しているのではないかなと私は思っています。
結局、どこに人間の幸せを本当に政府として置くんだと。結局、今の少子化対策においても、保育園の整備とか、育児の環境整備にどうしてもいくわけですね。特に都市部では、働くお母さんにとって本当に保育施設が足らないという要求にどうしてもこたえざるを得ない。そういう中で、それが整備されればされるほど、母親は子育てから離れていくわけですね。育児の社会化あるいは介護の社会化。そして、それが本当に整備された国がスウェーデンである。そこでは、本当に心の幸せをみんなが得ているのかというと、どうもノーという答えが返ってくる。
では、日本はどういう方向を目指すべきなのか。今回、少子化対策で次世代育成法案などができておりますが、その中で、働くお母さんのために企業に育児施設をつくれとか、もちろん整備をするということもありますが、翻って、家庭で一生懸命子供を育てている母親たちは、ある意味では、保育施設を使わないということは税金の恩恵を受けていないわけですね。東京都の場合は、国税から十万、都から十万、二十万近くの税金が一人の保育園児に入っているということで、そういう中で、そういうのを利用しないで家で頑張っている人もいるわけですね。
ですから、この少子化対策に対する育児支援とかそういうもののスタンスというのを、もうちょっと本当に包括的に、大きな国の将来ということを考えて、基本は課税なんだ、そのスタンスでやはりすべてを整備していってほしいと私は思うんですが、ぜひ小野大臣の御見解をお聞きしたいと思います。