高野博師の発言 (イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○高野博師君 多国籍軍の問題は今朝からずっと議論になっておりますので繰り返しはしませんが、この多国籍軍の目的が治安とそして安定と、もう一つ人道復興支援ということであるならば、湾岸戦争のときの武力行使とは全然意味が違うわけでありますが、その人道復興支援に関して日本が自衛隊が参加することについては、武力行使と一体にならないということを確保されれば憲法上の問題はないんではないか。そういう意味では、日本がこの人道復興支援に積極的に国際社会の一員としてかかわっていくというのは重要なことではないかと思います。
 一つだけ、アフガンの問題の関係でいいますと、アフガンがあれだけテロ特措法で日本も数百億ドルの協力をしながら今どういう現状になっているかと。これは実際にはこの国民の八割以上、これはもう飢餓に瀕しているような非常に難しい状況にあると。しかも、軍閥も割拠しているという状況にあると。そして、解放された自由とは一体何かと。あそこでケシの栽培、ヘロインの材料のケシの栽培も今世界の七六%、むしろ復活していると。そして、全体としては悪くなっている。アルカイダも全く減っていない、アルカイダの勢力も大きくなっていると、こういう難しい問題がある。解放された自由とは暴力の自由だと、そして麻薬の自由だと、売春の自由だと、こういうことであってはならない。したがって、復興、イラクが同じような形になってはならない。そういう意味で、日本は自衛隊ばかりではなくて様々な形での文化協力も含めた、環境も含めたこの包括的な支援の仕方というのはあるんではないかと思います。
 そこで、時間がありませんので、中東、拡大中東構想について若干お伺いいたしますが、この政治宣言に日本がかなり積極的にかかわったと。その中で特にその自主性と多様性という言葉を盛り込んだと。これは日本が努力をしたということでありますが、この中東構想、中東全体を民主化するというのは大変難しい問題がたくさんあると思います。アメリカが中東をテロの温床とみなしていると。しかし、したがってイスラム過激派を封じ込めようという、こういう中でアラブ諸国はかなり不信感を持っている面もあると。
 そもそも、イスラエル・パレスチナ紛争が中東問題の根源にあるとすれば、この拡大中東構想がその解決に資するのかどうかということも問われると思いますし、この地域における各国の利害関係もそれぞれ様々でありまして、植民地時代からのいろんないきさつもありますから、そういう点でも難しい。政治体制も違うと。もし民主化を過激に、急激に進めると、体制が壊れていくような国も出てくるおそれもあると。そうすると、中東が更に不安定と混乱に陥るということもあり得ないことではないと思いまして、そういうことも含めまして、あの中東地域の歴史とか、あるいは伝統とか宗教とか、様々な背景にあるものをよく理解した上で民主化を進める必要がある。その意味で、自主性と多様性というのは非常に重要なポイントだと思いますが、簡単にどう認識されているのか総理の考えを伺いたいと思います。

発言情報

speech_id: 115913807X01820040614_208

発言者: 高野博師

speaker_id: 15245

日付: 2004-06-14

院: 参議院

会議名: イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会