高野博師の発言 (外交防衛委員会)

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○高野博師君 私が聞きたいことはもうお答えをいただいたようなので。
 今、先ほど大臣がおっしゃられたように、アニメとか漫画とか若い人のファッションとか、世界的に大変注目を浴びて、受け、集めているんですが、これはやっぱり日本の大衆文化が成熟しているということが背景にあるのかと思うのですが、そういう意味で、もっと文化というものを前面に出していただきたいなと思いますし、正にハードパワー、これが日本のハードパワーによる安全保障ではなくて、その側面的な環境を作っていくという意味では非常に重要な点ではないかと思いますが、是非そういう面での文化政策をやっていただきたいと思います。
 もう一つは、教育の関係で、あるいは研究、教育研究の分野で、例えば中東の問題、あるいは中央アジア、こういう分野において日本の教育研究、特に研究機関というのは非常に後れているのではないか、層が浅いのではないかと思っておりますが、ここについては特にお伺いしませんが、是非そういう分野でももっと充実をさせていただきたいと、担当が外務省かどうか分かりませんが、これはお願いをしておきたいと思います。
 せっかく中南米局長においでいただいているので、ちょっとブラジルの話を、予算委員会でもやったんですが、お伺いしたいと思いますが。
 これからメキシコともFTAが結ばれると、世界的ないろんなこのFTAが促進される中で、人と金と物、特に人の動きがありますし、いろんな人もこれから恐らく入ってくるだろうと、労働力として。そういう中で、日本はやっぱり文化的には同化主義を取らないで多文化主義と。いろんな国の人々がそれぞれ固有の文化を持っている。それを法的にきちんと保護してあげるということをやらないといけないのではないか。外国人が入ってきて、いろんな問題がありますが、私は国づくりのパートナーとしての外国人という位置付けがこれから必要ではないかと、こう思っております。
 そこで、ブラジルなんですが、ブラジルには日本から二十四、五万人移住をして、今ブラジルでは日系社会、百五十万人ぐらいの日系社会を作っておられる。そこでは大変評価され、信頼されている日系社会なんでありますが、しかし向こうでは犯罪等の問題は全くなかったわけでありますが、今、日本に来ている日系人、その子供たちが学校、就学適齢期にある子供が三万七千人いる。しかし、実際にはこの二万三千人、約六割の人が正規の教育を受けていない。不登校というよりも不就学の子供が一万六千人もいると、こういう状況でありまして、横須賀の少年院には九割はブラジル人の子供だと。
 これは大変悲しい事実でありまして、やはり日本の教育の問題、これは外務省ではないと思いますが、日本が移住したときには向こうの国に大変お世話になって、今度は向こうから、中南米から来たときは日本では全くそれを受入れ体制ができていないと。これは大変な私は問題であるし、この現実は大変悲しいなと思っておりまして、何とかこれは国として、そういう教育も含めて受入れ体制をきちんと作るべきではないかと思っております。
 移住については、昨日もいろんな質問がありました。私は日本の外務省の移住政策が間違っていたとは思いません。ドミニカばかりでなくて、ブラジルもメキシコも、いろんな国でも日系社会が二つに分かれたり、いろんな問題は起きておりますが、日本政府としては私は精一杯やってきた面は、そこはきちんと認識すべきではあると思っておりますが。
 若干話が前後しますが、日本にいるブラジル日系人の子供に対してもう少し何かできないのかということについて、せっかくですから局長に、島内局長にお伺いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 高野博師

speaker_id: 15245

日付: 2004-03-25

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会