別府悦子の発言 (共生社会に関する調査会)

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○参考人(別府悦子君) 御質問、貴重な御質問をありがとうございます。
 私は学校の現場を巡回しておりまして、教師が様々な悩みに直面しております。私の前で涙をこぼしたり、いろいろ打ち明ける学校の先生も多いわけでございます。
 そういう中で、一つは、やはりノーマライゼーションって非常に重要なことなんですが、そのためにも、それを支えるための条件整備が是非必要であり、そうすることで一人一人の子供が本当に人間らしくその子の良さを生かした教育を、教師の方に教育の指針を持てるのではないかというふうなことを感じております。
 そういう意味で、今、有馬先生の方からもお話がありましたように、一つは、是非その教師を支える条件整備の方を考える上で、専門家が相談に出向いたり、先生方の教員免許の取得のときにこういう発達障害の子供についての知識や理解も十分に持てるような教育を急いでいただきたい。それと併せて、今、玉村参考人もおっしゃいましたように、特殊学級や養護学校の現状のそういう障害児教育についても条件整備を進めながら、併せて、プラスアルファという形で、この特別支援教室、このLD、ADHD、高機能自閉症の子供さんたちの取組も進めていっていただきたい。
 要は、そういうふうに、教師が本当に教職の自信を持ち、そして効力感を持ち得るような、そういうことと重ね合わせてこういう施策が進められると大変有り難いなというふうなことを感じております。恐れ入ります。
 もう一つは、今日きちっと、適切な資料を持ってこずに、そしてまだ大規模な疫学的な調査も行われていないというふうなことですが、先ほどの有馬先生の御質問の二点目ですが、ADHDの子供さんは現在学齢児では三%から七%いるというふうな、非常に高い率、出現率が言われております。成人しても三〇%から五〇%持ち続けるというふうなことが言われております。ですから、三十人、四十人の学級では一人か二人はADHDを持つ子供が存在するというふうなことを元国立精神・神経研究所の上林靖子先生の書かれたもので書かれております。
 ただ、このADHDやLD、こういう概念はまだ新しい概念でして、一昔前にはこういう名前はまだなかったものですから、教育現場でもまだこういうふうなとらえ方がなされずに来たというふうなことでございます。ですから、単純に増えたかどうかというふうなことは申し上げられないんですが、ですが先生方の経験の中ではそういう落ち着きのない子が増えてきたというふうなことが言われます。
 そしてさらに、不登校の問題ですけれども、京都の教育センターの平成八年度に実施した調査では、四%の子供さんが、不登校の中で学習障害の子供さんがいたというふうなことです。一般には〇・九%というふうな数と比べても、四倍ぐらいになっております。ただ、これにつきましても学習障害のまだ診断や概念が十分でないところでございますので、そこのところははっきり申し上げられませんけれども、一応こういうふうな数字が出ております。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 別府悦子

speaker_id: 34828

日付: 2004-02-18

院: 参議院

会議名: 共生社会に関する調査会