三田優子の発言 (共生社会に関する調査会)

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○参考人(三田優子君) 宮城のあの記事がやはりかなり話題にはなっているようなんですけれども、ようやく県全域でということが出てまいりまして、少しずつなると思っています。
 例えば、ほかの国々で施設がゼロになった際に入所施設に戻れる仕組みがあったのかということに関しては、入所施設に戻るという仕組みが多分余り話題にはなっていないようで、その代わり、地域で援助をするというような人たちが施設にしばらく通い続けたりしまして、その施設の彼らが安心できるような場所で援助者とのコミュニケーションを取るというようなことをやったようです。地域に一度出た人が、何かあったときに施設に帰りたいとはどの国でも言わなかったそうです。施設に戻してくれるのかと言ったのは家族だったそうで、その差が大きいんですけれども、本人はつらいことがあっても、大変なことがあっても、何かあったとしてもここにおりたいということを言っていたようで、そのような流れに来たようです。
 日本で例えば、実は私は長野県のコロニーの改築検討委員会の委員をずっとやっているんですけれども、長野のコロニー、西駒郷というところですが、今すごい勢いで外に出し始めました。一応、余りマスコミには出ていないんですけれども、多分日本の中で一番着実に進んでいるだろうというところがあって、今年度二六%増の福祉予算で、ほとんどはその西駒郷のコロニーの人を外に出すということでした。
 そのときに、家族の方、四百人の方と私たちも話合いをしたときに、今までは国や県の方から入れてくれないかと頭を下げてきたのに、入れてしばらくたったら引き取ってくれないかと言うのかということをおっしゃられることが多かったので、検討委員会の報告書としては、障害を持つ方は家族が面倒を見るということではないと、障害を持っている方は社会的な存在として地域社会で必要な援助を受ける者であるので、何かあった場合は県が責任を持ちますという部分を長野県は入れました。家族は静かになりました。反対派の人たちが今はこぞって、グループホームに入りたい、出してくれと言うようになって、もう追い付かない状況になっております。
 私は、家族の方がよく反対するから外に出さないと言いますけれども、家族に責任を押し付けてきたというやっぱり責任があると思います。ただし、今まだこの御時世でも扶養義務の規定はありますので、何かあったら家族だろうと家族の人が言うものですから、まだまだ整備しないところはあると思いますけれども、一つはやはり県が責任を取る、あるいは国が責任を取るというような、ちょっと言葉がこれでいいのかどうか分からないですけれども、そういう姿勢を取った上で宮城県の改革も進んでいくものだというふうに思っております。でも、スタートし始めたら、一番それを応援するのも家族だというのはほかの国々でも同じようなことになっています。
 本人の不安は当たり前です。出してもらえなかった状態でいきなり外に行きなさいと言われたら、見捨てられるような気がしたと外に出てきた方は言われましたけれども、その後、半年、一年と調査をしますと、やっぱり出てよかったと、もう一度も戻りたくないということをやっぱりおっしゃっているということありますと、ううん、どんな場所だったのかなというふうに思っています。
 話があっちこっちに行って申し訳ないんですけれども、やはり、いずれにしても、例えば宮城県のあの記事が、あの発言がすごく今話題になっているということを考えると、もっと国の段階で、国のレベルでもう入所偏重型の福祉は終わりだということを言い切れないと、そういう障害者プラン、新障害者プラン、じゃ新々辺りで言うかなとかという話になっているんですけれども、そんなレベルではなく、ほかの国が四十年掛かったんだとしたら同じように四十年掛かるというのは学習能力がないことになりますので、それはもうできるという方針をまず出すということが日本の全体ではないんじゃないかというふうに思っています。
 だから、私は長野も宮城もすごく期待しているんですけれども、そのときに、やはり今までのように家族にすべてを押し付けるというやり方はやっぱり無理じゃないかというふうに思っています。
 長くなって済みません。

発言情報

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発言者: 三田優子

speaker_id: 9708

日付: 2004-02-25

院: 参議院

会議名: 共生社会に関する調査会