岡崎トミ子の発言 (共生社会に関する調査会)

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○岡崎トミ子君 今日はありがとうございました。
 まず、厚生労働省に伺いたいと思います。
 新障害者基本計画では入所施設の限定ということを打ち出されました。世界の流れを基礎に考えますと、施設を数値目標を幾らということを決めないで、知的障害者の生活の場というのは小規模化あるいはまた個室化というふうにしていこうというようなことは分かったわけなんですけれども、参考人にこれまでお話を伺ってまいりますと、日本以外は入所施設というのは本当にどんどん少なくなっていて、スウェーデン始め数か国ではもう入所施設はゼロなんだということを伺ったわけなんです。
 そこで、日本はなぜ全廃ではないのか、もし、全廃という目標に向けた過渡期であるのかどうかについてお伺いしたいと思いますし、この入所施設というのは地域の実情に合わせて真に必要であるかどうかということ、そのものに限定するということも言っておりますけれども、当事者にお話を伺いますと、これまでの自分たちの意思とは関係なくどんどん施設が増えていったり、あるいは入れられたりするという心配があるということを言っていらっしゃるわけなんですね。その心配に対してどう皆さんはお答えになられるか。あるいは、地域の実情というのは一体どういうことであるのかも教えていただきたいと思います。
 この参考人質疑の中でも伺ったんですが、四月以降の入所施設の設置について数字が出てこないということでもございました。実態を把握して委員会の場で公表、報告をしていただきたいと思います。このことについても是非お願いします。
 それから、知的障害者の予算についてなんですけれども、三田参考人の方から、施設に入っているのは三分の一ですと、しかし予算の七、八割はこの入所施設に使われているということでございまして、もう少し地域のために使ってほしい、予算を計上してほしい、そこに合わせてやっていただきたいというような要望もありましたので、七、八割方全部入所施設ということになりますと、あとの三分の二が本当におろそかになってきているんだというような実情のお話でございました。
 それから、知的障害者の皆さんの福祉予算に関係して比較するグラフというのを、分かりやすいので比較するグラフを出してほしいということも要望をし続けているわけなんですが、これもデータが出てこないということでしたので、これも是非お示しをいただきたい。今日でなくて結構ですので、要望しておきたいというふうに思っております。
 宮城県でも施設の全廃を打ち出しました。賛否両論ありますけれども、参考人のお話を伺いましたところ、やはり家族が自分のところへ戻ってくるのはもうとても大変でできないというような声があります。でも、そのことでこのことが後退しないで、もっと積極的に家族の声を受け止めてやれるような、そういう仕組みに作っていただきたい。そのことを後押ししてほしい。そして、厚生労働省は、この宮城県に対して、傍観するというか見守りたいというようなことでございましたけれども、もっと積極的に取り組んでいただきたいと思っております。
 それから、国土交通省に伺いますが、今、移送サービスについて私もいろいろと、障害者の方といろいろやっておりますが、NPOの皆さん、NPOとなる前、三十年前から市民の手で福祉の関係の人たち、必要だという人たちの移送サービスを行ってきておりますけれども、法律の中に移動の権利というのを明記すべきではないかと思っておりますので、そのことについてお聞かせいただきたいと思います。
 内閣府には、是非審議会の場にこの当事者が出て、オンブズマンという意味ではっきりと物が言えるような、そういう形を作っていただきたいと思うがどうかということです。というのは、ここに立派な、国民だれもが人格と個性を尊重して相互に支え合う共生社会を掲げておりまして、障害のある人が社会の対等な構成員として自己選択と自己決定の下に社会の様々な活動に参加、参画できるという、自らの能力を最大限発揮できる社会ということを打ち出していらっしゃいますので、是非ともそういうことを要望しておきたいと思いますが、いかがでしょうか。

発言情報

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発言者: 岡崎トミ子

speaker_id: 6694

日付: 2004-03-03

院: 参議院

会議名: 共生社会に関する調査会