林紀子の発言 (共生社会に関する調査会)

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○林紀子君 今、清水先生のお話を聞いて私もそうだなと思ったんですが、例えば障害者、障害児にとって、それは障害は個性なんだからそのまんまでいいということではないんだと思うんですね。健常児というか子供たちも、やっぱり小さなときからだんだん成長するに従っていろいろな能力を獲得していく、発達をしていくというわけですから、障害児にとっても、健常児と同じになるためにということじゃなくて、その人たちはその人たちの持っているものの中でやはり自分の能力をいかに十分に発揮できるかと、そういう教育というのはどうしても必要だと思うんです。
 ITというのが開発されて、今まで障害を持っている方たちはもっとそれで世界が広がるんじゃないかという話も今までいろいろ行って伺ったりしましたよね、ここの調査会でも。だから、そういう意味では、そういう能力というのをそれぞれの障害に応じて身に付けていく。それはやっぱり健常児と全く一緒の場でできる部分もあるし、特別に教育をしなくちゃいけない部分もあるんじゃないかというふうに思うわけですね。
 そういうことでは、やはり私は、特に知的障害児というのはゆっくり発達するんだと。発達する、それは人間として同じなんだけれども、ゆっくり発達するんだという話を前、障害児の教育に携わっている先生から聞いて、ああそうなんだと非常にそれは感激をしたんですけれども、そういうことなんじゃないかなというふうに思ったわけです。
 あと、教育の問題と同時に、先ほど私も最初に発言をいたしましたけれども、やはり地域で生活をしていく、それが支援費制度なんだということで始まったと思うわけですね。
 その支援費制度のホームヘルプサービスというのを受けていろいろ自宅で生活をする人たちもいるわけですけれども、そこのところがどうもやっぱり予算不足だというのをこの前お話を伺ったんですけれども、それと今の介護保険の制度というのを一緒にしてしまうということに対しては、非常に実態に合っていないんじゃないかということを障害を持っている人たち自身がおっしゃっている。
 その例というのを私もお聞きしたんですけれども、自宅で生活をしていて、例えば二十四時間の介護が必要な障害者という方もいるわけですね。今、介護保険と一緒になると、それは介護五の認定に、判定になると思うんだけれども、しかしそれでは、五ということになると、サービス単価というのを大幅にオーバーしちゃってその介護保険制度の中の枠にははまり切らないと。それから、今まで自己負担が、収入に応じて払う応能式というのを障害の人たちは、それでお金を払っていたわけだけれども、介護保険制度と一緒になって一割負担で払わなくちゃいけないということになったら、その費用が本当に物すごいことになってしまって、結局地域で生活をしていくということができないんじゃないかということをおっしゃっているわけですね。
 ですから、地域で本当に生活ができるようにと始まった支援費制度ですから、介護保険とは一緒にしないで、そして障害の方たちが本当に使いやすくするということを追求していく必要があるんじゃないかなというのをその方のお話伺ってつくづく思ったわけですけれども、かなり今、政府は介護保険制度と一緒だというのを進めようとしているということを聞きましたので、特に今の時期にそのことを声を大きくして言うことは必要なのではないかなと思った次第です。

発言情報

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発言者: 林紀子

speaker_id: 24883

日付: 2004-05-12

院: 参議院

会議名: 共生社会に関する調査会