飯尾潤の発言 (憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会)
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○参考人(飯尾潤君) 大変重要な御意見をお聞かせいただきまして、私も感銘を受けるところが多うございました。ありがとうございます。
両義性というのがこの世の中に存在し、あるいは矛盾というものが実は満ち満ちているという御認識には全く賛成でございます。
しかしながら、それを前提にいたしまして私の意見を一つ二つ申し上げますと、絶対的な感覚だけが正しいと申しますと実は民主政治の存在意義が失われるという側面があって、というのは、絶対的な正しさが分かるのであれば選挙をする必要はないということにもなりかねないわけでございまして、そういうまた不確実性があるために選挙によって民意を問うということは極めて重要であり、そのときに相対的な側面もそれなりの機能を果たすと。
この場合の実は両義性というのは、あるいは与党と野党と分かれて、両方、与野党相併せて、両者実は非常に対立しているように見えながら、それぞれ役割を果たすことによってその二義性を代表していくという側面がある。そういうタイプの二項対立に至る問題の処理の仕方も一定の重要性があり、あるいは政権の責任ということを示すためにはその問題も存在いたしますけれども、お話しになりましたように、それ以外の側面が世の中にたくさんあるものですから、そういたしますと、そこを処理した反面、今日お話をいたしましたように、二院制というものがあれば、実はそういう二項対立で激しく与野党争う、決着を付けるという以外の問題について処理する場所ができるわけでありまして、そういう点で二院制というのはある程度の意義があると。
実のところ、政治の理論で絶対に必要だということは二院制は言われていなかったわけでございますが、むしろ、私自身は積極的に二院制には意義があると思っておりまして、一般的に進む政権の争い以外の政治を処理する機関が存在するということは、奥行きのある政治をもたらすということでございます。
ただし、その場合の絶対の条件は、その役割を二院制が担うためには、第二院である参議院は権力闘争に対しては距離を置くということが条件ではないかというふうに思ったのが本日のお話でございます。
ちょっと感想めいて恐縮でございますが、以上でございます。