飯尾潤の発言 (憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会)
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○参考人(飯尾潤君) ありがとうございます。
少々、本日申し述べたところから広がる問題でございますので、手短に答えさせていただきますけれども、私自身は委員御指摘のとおりでございましてというふうに考えているものでございまして、打破の方法もあるというふうに考えております。
これは、主として衆議院の問題でございますけれども、衆議院総選挙を政権を争う選挙というふうに変えていく。これは、実は二大政党制かどうかとは無関係の問題でございまして、選挙において政権選択ができるかどうかということがポイントでございますが、そのときに明確な政策のイシューが選択されて、内閣が任務を持つということは非常に重要ではないか。何か達成すべき、政権公約等で掲げたものについて実現するという任務を持たずに、ただ内閣が成立するというだけではなかなか官僚統制はできにくいというふうに考えるわけであります。そういう点でいきますと、実質的に選挙の意味をもう少し変えていくということは有権者の意識の高まりとともに可能であるし、現に進みつつあるというふうに考えておりますけれども。
もう一つ、日常の実務の問題で申し上げますと、先ほど御指摘になりました内閣法の問題でございまして、実務の上で内閣法三条の分担管理原則を余りに厳しく解釈し過ぎると。内閣の連帯責任ということを考えますと、それは二義的なものでありまして、内閣が決めた方針について後でそれぞれ分担するというふうにならなければならないわけでありまして、それを担保者として、内閣総理大臣の地位を、憲法上極めて高いのに内閣法上では必ずしもそうでないと、この矛盾を憲法の原則に内閣法の解釈を改めていくということが条件じゃないか。
そういう二つのことを中心に進めていくことによって、大きく事態は変化していくんではないかというふうに私自身は考えております。