田英夫の発言 (憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会)
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○田英夫君 最近、ある世論調査会社が、参議院選挙を控えて、あなたは参議院選挙でどの政党に投票しますかという質問をしたところが、これは首都圏のある県ですが、何と七八%がまだ決めていないという、そういう結果が出ているんですね。これは驚くべきことであって、あと二か月という段階で、前にもやったことはたくさんあるわけですが、大体多くても五〇%ぐらいだったんじゃないかと思いますけれども、今ほとんど八〇%近い人がまだ決めていないと。無党派層という言葉がありますけれども、こうなってくると無党派層と言えるかどうか、もっと政治不信、政党不信というものが広がってきているんじゃないかという気がします。
しかも、今非常に身近な年金問題というものがあるし、それからイラク戦争の問題とか北朝鮮の問題とか、国民の皆さんの政治に対する関心は極めて高いと見ていいと思います。にもかかわらず、こういう七八%というような数字が出てくる原因を、これは参議院の問題だけではありませんけれども、国会として、国会議員として、あるいは政党としてよほど考えないと大変な事態ではないかと私は思いました。
私自身のことを申し上げて恐縮ですけれども、二〇〇一年の選挙で落ちまして、一年八か月間、昨年の四月まで浪人をいたしました。その間、やはり政治に関心がありますし、この国会の近くの溜池のところに個人の事務所を作って、ほとんど毎日のように出てきていろいろ講演に行ったりしておりましたけれども、そのときにはたと感じたのは、もうこの永田町の山、下ったばかりのところですよ、私がいたのは。ところが、そこで昼に食事に行ったり、サラリーマンの人たちと一緒に食事をしたり、そういう雰囲気の中で暮らしていますと、この永田町の丘の上、あるいは霞が関まで含めてを見ていると、別世界なんですね。いつの間にか私もそういう政治の別世界に浸ってしまっていたんだなということを浪人生活をして初めて気が付きました。そこが一般の皆さんがこの永田町を見上げて何か別世界だなと思っていらっしゃるんじゃないかなと、そういう感じがしたんですね。
参議院の在り方ということも、決してこれにかかわらない問題ではないと。やはり、国会のこの在り方といいますか、審議といいますかね、もっと国民の皆さんと身近なところで物を考えていくということが必要じゃないか。あるいは、国民の皆さんの、さっきNGOのことを言いましたけれども、NGO活動をやっている人というのは今本当に多いですね、いろんなことで。そういう人たちがじかにこの国会に、永田町にやってくる、そういうことにならないと日本の政治はいけないんじゃないか。だから、参議院の選挙制度を考えるにしても、そういう発想を持たないといけないんじゃないかと思います。
厳しいことを言うようですが、小泉総理が一院制の方がいいんじゃないかということを、公式か非公式か忘れましたけれども言われたことは、参議院議員に対して大変な失礼な発言だと私はそのとき思いましたよ。総理大臣の立場で言うべきことではないと思います。
しかし同時に、そのことを怒ると同時に、本当に参議院がどうあるべきか、さらに国会がどうあるべきか、国民との距離を縮めるためにはどうしたらいいか、そういうことを真剣にみんなで考えるときが来ているんじゃないかなと、そう思います。
どうぞ。