山崎力の発言 (国際問題に関する調査会)
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○山崎力君 自民党の山崎でございます。
いろいろお話、三参考人の方々、ありがとうございました。それぞれごもっともと言うと非常に失礼な言い方ですけれども、納得できるお話だったと思います。
ただ、私個人のこれは感想なんですが、一言で言えば、そうなんでしょうね、だけれどもどうなのよといいますか、どうしたらいいのよという疑問が日本として残るという内容でございます。
というのは、私どもが、共通していると思いますが、イスラム社会との付き合い方というよりは、むしろもっと端的に言えば、一神教の価値観を持った人たちとの付き合い方をどうしたらいいのかということが、キリスト教と、長い間といってもせいぜい百数十年ですけれども、その考え方、価値観が一神教の考え方だというふうな形で来て、それがそうでもないんだというのが分かったのがつい最近と。で、どうするということが、申し訳ないんですが、参考人の方々の話から余り見えてこない。そこのところがしっかりしないと、私自身、だからこれでいけばいいんだといったところになかなか方向性が見えてこないと、こういう気持ちを持っていますので、その辺のところを中心に御回答願えればと思います。
まず、発言された方と逆になりますが、発言順でいった方がいいかな、それじゃまず長参考人にお尋ねしたいんですが、要するに、NGOのいろいろな問題ございますけれども、例えばイラクの問題、あるいはアフガニスタンでも結構ですが、このNGO自体に伴ういろいろな難しいこと、これすなわち軍との絡みというものもおっしゃっていましたけれども、そうではなくて、イスラム社会に対してのNGOとしての難しさというものですね。それから、そこのところでの政府、あるいはそこに介入してきている外国の実力組織、軍というようなもの、これはほとんど、キリスト教がほとんどでございますから、そういった中での難しさと、そしてその中で、ある種、仏教、神道、そういった形での一神教でない日本人としてのアイデンティティーの持ち方といいますか、そういったものがどうマッチングするんだろうと。逆に言えば、日本国内の人にその辺のところをどう説明したらいいのかということを教えていただきたいと思います。
それから、津守教授にお願いしたいんですが、いろいろな湾岸のことがございましたけれども、おっしゃっていた部分あるんですが、いわゆる実力組織、具体的に言えばアメリカ・プラス・イギリス・プラスどこかということなんですが、そういう軍抜きでいろいろな安全保障の枠組みが可能なのかということでございます。さっきもおっしゃっておられたように、何というんでしょう、そういった中では、抜きで、オブザーバーでやっぱり入れなきゃいかぬということをおっしゃっていましたが、そういった中で、そこのところが入ればどうしても実力組織のたがというものが必要だということにもなりかねませんし、そこに日本がリーダーシップを持つということが、イラク、クウェートのバックでということは、それがリーダーシップと言えるのかと。確かに外交テクニックとしてはいいかもしれないけれども、日本の国民としてそういうふうなことがリーダーシップを取ったというふうに外交を見ることができるのかという基本的な疑問を感じました。
最後に、茂田参考人でございますけれども、これはほかの参考人の方々にもそうなんですが、すべての何かするといったときに、十分御存じだと思いますけれども、このテロといいますか、イスラムの大義というものに基づいた、少数派であろうともその実行に対してイスラム教徒としてそれをストップ掛けれないと。せいぜい反対だと言って、そういうふうな暴力的なことは反対だと言うけれども、それを体を張ってというか、実力でそれを阻止することがイスラム教徒として果たしてできるんだろうかという根本的な疑問がございます。
ということで、私、最後の方で結論的に言わせていただければ、このイスラム社会との付き合い方というのは、非常に日本としては、おずおずとといいますか、消極的な方がいいんじゃないか。もっと端的に言うと、身近な北朝鮮あるいは東アジアの安全保障、そういったものに日本がしっかりとしたことを考えて実行するかどうか分からぬときに、幾ら油のためといいましても、そこのところだけでいけば、正に金のために介入しているとしか思えないという気持ちの部分、逆にそういう気持ちを持っている。
そして、今回のイラクへの派遣の問題も、自衛隊の派遣の問題も、一言で言えば、その北朝鮮の問題と、アメリカに対して、自分たちもそれなりのことをしているんだよという、同盟国としての最低限度のことをやるんだという、皆様方の考えている、アメリカに物申す、日本がリーダーシップを何かのために取ると、取れるような基礎固めをするために派遣したんじゃないのかなと、そういう国益を考えていたんじゃないのかなと。その辺は説明はしていないとは思いますけれども、そういうふうな感覚で私思っておりますので、その辺に対しての御意見もあればお答え願いたいと思います。